近年、「お金を稼ぐ」ことについて、さまざまな方法が広がっています。
会社から給料をもらうのではなく、自分でビジネスをおこして稼ぐことを考える方も多いのではないでしょうか。
でも、自分に経営なんて難しい…。
そんな人に、フランチャイズがおすすめです。
今回はフランチャイズで開業するなら、おすすめしたいビジネスをご紹介します。
フランチャイズのメリットや、加盟する際の注意点も解説しています。
ぜひ、最後まで読んでください!
おすすめのフランチャイズビジネス
フランチャイズは、たくさんの業種で導入されています。「同業の人にサポートしてほしい」という人は、一度フランチャイズサイトなどで検索してみることをおすすめします。
ここでは、近年人気のフランチャイズビジネスについてまとめました。
小規模で始められるビジネスが人気です。
初期投資の回収も早く済むので、「開業したけど、最終的に赤字だった…」となる可能性が低くなります。
また、副業として始められるところも多いです。会社を辞めなくていいし、企業からのサポートが受けられる…そんな、いいとこどりを目指せます。
買取業
お客様が持ってきた商品を査定し、買い取るビジネスです。
リサイクルショップと似ていますが、こちらは買取専門でオープンすることが可能です。商品を陳列する必要がないので、狭い物件でも開業できます。
フリマアプリの普及や、環境問題への意識の高まりから、リユース業界の需要は高まっています。
人気業種であることから生存競争も激しく、倒産数も増えています。買取ビジネスで成功するには、査定についての知識は欠かせません。
お客様との価格交渉も多いため、交渉術や接客スキルも必要です。
フランチャイズで開業すれば、本部から接客のコツや真贋判定の技術などを教えてもらえます。
鑑定マシンやAIを導入しているところもあるので、安心して査定できます。
結婚相談所
結婚を望む人に、結婚までのサポートをするのが結婚相談所のお仕事です。
結婚したい人にパートナーを紹介して、カップルが成立したら結婚できるまでサポートします。
インターネット環境さえあればどこでも仕事ができるので、副業としてはじめることも可能です。
フランチャイズでは営業時間に関する決まりごとがありますが、短時間の営業でもOKな本部もありますよ。
近年、少子化とあわせて晩婚化、未婚などが問題になっています。一方で、結婚したくても出会いがない人も多いんです。
結婚相談所は、そういった人をフォローすることで社会貢献にもなります。需要もあるので、利益に期待ができます。
ネットショップ運営
ネットショップも、フランチャイズでオープンできます。
ネットショップといえば、自分の作った物を販売するイメージが強いですが、在庫を持たないタイプも増えています。
実店舗のように店頭でスタッフが対応する必要がないので、作業時間をコントロールしやすいです。店舗や設備を用意する必要がないため、初期費用をおさえやすいのも魅力的です。
ネットショップの経営には、たくさんの工夫が必要です。
お客様は実際に手に取って商品を見ることができません。写真と文章でしか商品の品定めが出来ないので、売りたい商品の特徴をわかりやすく伝えないといけません。見やすい・買いやすいホームページのデザインを考えるのは大変です。インターネットに詳しくない人がいきなり始めるのは大変です。
フランチャイズなら、本部からノウハウを教わりながら経営できます。
さらに本部が開拓した仕入れルートを利用できるので、格安で商品を仕入れられます。
キッチンカー
車内でクレープやラーメンなどを調理して、お客様に提供するキッチンカー。
好きな場所で販売できる・食器などの片づけがいらない…といったメリットがある一方、キッチンカーを用意しなければいけない面倒もあります。中古車をDIYでリフォームする方法もありますが、保健所が求める条件を満たすように施工しないと、許可が下りません。
出店場所も好きに選べるわけではなく、所有者から許可をもらわないとオープンできません。
キッチンカーは、オープンまでの準備が特に大変なビジネスでもあります。
フランチャイズなら、キッチンカーからメニューまで、必要なものをほとんど用意してもらうことが可能です。
本部によっては、材料の仕入れ先が決まっていたり、出店場所を紹介してくれるところもありますよ。
フランチャイズのメリットと注意点をサックリ解説
フランチャイズビジネスとは、本部と加盟店契約を締結し、加盟金(ロイヤリティ)を支払うことで、本部のブランド商品やサポートなどを得ることができるビジネスモデルです。
本部が育ててきたビジネスのノウハウや信用を短期間で得ることができるため、ひとりきりで起業して開業する際のリスクを軽減できます。
一方で法的トラブルに発展してしまうケースも多く、不満を抱えながら経営を続けているオーナーもいます。
クーリングオフ制度のような制度もありませんので、「別の本部と契約し直したい!」と思っても、すんなりと解約できません。
フランチャイズで失敗しないためには、加盟する前に、メリットとデメリットの両方から考えることが重要です。
ここでは、特に重要なメリット・デメリットをそれぞれ説明していきます。
メリット①:初心者でも失敗しにくい
フランチャイズに加盟すると、開業に必要なサポートを受けられます。
立地条件の良い物件を紹介してくれたり、開業に向けた研修などが受けられます。資格や許可が必要な場合は、取得までのサポートを行ってくれます。
開業資金が足りない場合は、融資の審査に通りやすくなるようにしたり、本部が融資を行ってくれるケースもあります。
開業後も定期的にSV(スーパーバイザー)と呼ばれる人を派遣して、経営のアドバイスやサポートを行ってくれます。他にも、情報誌やネットなどで業界の最新情報を共有したり、オーナー同士の交流会を開いてくれる本部もあります。情報交換ができるので、経営での悩み事も解消しやすいです。
もちろん、本部の商標や商品を利用できるため、オープン前からの集客が有利です。
メリット②:仕入れがラク!
自分でお店を開く場合、商品の仕入れ先を自力で開拓する必要があります。
仕入れルートの開拓は、起業が成功するかどうかを分ける重要なポイントだったりします。良い商品を安く仕入れられれば、販売価格が安くても利益は出ますよね。
サービス業でも、使いやすい商売道具を安く仕入れることで、経費をおさえることができます。
企業によっては、仕入れルートを社外秘に指定している場合もあるそうです。
そんな仕入れルートですが、フランチャイズなら開拓しなくていいんです!
本部が持っている仕入れルートを使うことができるので、加盟店オーナーは自力で仕入れ先を探す必要がありません。本部が大量に仕入れることで、通常より安く購入できる場合もあります。
ただ、これがデメリットになる可能性も否定できません。本部が指定した仕入れ先しか使えないケースも多いからです。
「昔からお世話になっているところから仕入れたい」「少しでも安く仕入れたい」といったこだわりがある人は、仕入れ先の自由がきく本部を探すことをおすすめします。
デメリット①:本部に従わないといけない
フランチャイズビジネスのデメリットは、自由度が低いことです。
本部は自社のブランドを守るために、加盟店にいろんな制約を設けています。無視をすると違約金が発生したり、契約解除になったりする場合もあります。「契約解除」とは、重大な過失が起こったときに、一方的に契約を打ち切ることです。賠償金を請求される可能性もある、最悪のパターンになります。
ちょっとした違反で契約が打ち切られることはありませんが、信頼関係が崩れるきっかけになりかねません。
契約した後、こちらから解約したいと思っても、簡単にはできません。契約期間中の解約は、基本的に違約金が発生します。
契約内容や本部の方針に納得できない場合は、加盟を考え直すのも大切です。
デメリット②:経費が高くなりがち
フランチャイズで開業すると、自分で開業したときに比べて、経費が高くなってしまいます。
フランチャイズ契約を結ぶと、本部からさまざまなサポートを受けられます。加盟店はその対価として、毎月ロイヤリティを支払います。
金額は契約内容によって変わりますが、高額に設定されていると、いくら稼いでも手元にお金が残りません。場合によっては、赤字経営に陥ってしまう可能性があります。
ロイヤリティが安くても、広告宣伝費やシステム使用料などで、月々の経費がかさみやすいです。
リスク回避のために知っておくべき4つのポイント
フランチャイズはリスクもありますが、メリットも大きいビジネスモデルです。
上手く利用すれば、ひとりで開業する場合より成功しやすいです。
フランチャイズで開業して、後悔しないためには契約を結ぶ前に契約内容をよく確認することが大切です。
また、売上予測を自分でも行う、将来性のある業種を選ぶといった選択も必要です。
「本部が全部何とかしてくれる」という考えでは、失敗する確率は高くなります。主体性をもって動いていくことで、リスク回避につながります。
ここでは、契約を結ぶ前に確認するべきポイントを、4つご紹介します。
自分の得意なことを生かせる業種を選ぶ
よく「未経験歓迎」「誰でもできます!」といったフレーズを目にしますが、実際には適性があります。会社員でも、仕事に向き不向きがありますよね。
開業の際には、これまでに経験したことがある業種か、それに近いビジネスを選ぶと成功しやすいです。
「未経験だけど、どうしてもやりたい!」という人は、研修制度が充実している本部を選ぶことをおすすめします。
もともとフランチャイズの研修は、業界未経験の人でも開業できるように構成されています。ですがどこまでやるかは本部によって違っていて、研修を徹底して行うために、加盟者を限定している本部もあるほどです。
開業後も電話相談ができたり、定期的な研修会に参加できたりすると、より安心です。
市場の将来性はあるか
参入する業界の将来性については、必ず確認しましょう。現在の市場の状態や、今後の予想などですね。
どんな客層に、どんな商品が売れているのか…と、具体的に把握しておくと、本部選びの際に役立ちます。
もし今は下火のビジネスでも、本部がそれを把握して納得できる対策を打ち出していれば、チャンスにつながるかもしれません。逆に、人気のビジネスだからと考えもなく参入すると、流行が去ったときに苦戦する可能性があります。
本部の経営戦略を深く知るためにも、業界の研究はやっておくことをおすすめします。
安定した利益は出るか
誰もが気になるポイントですが、安定して収入が得られるかどうかは、しっかり調べてから加盟しましょう。
ロイヤリティが高すぎると、どれだけもうかっても利益にはなりません。経費をおさえたくても、思うようにできない可能性もあります。例えば、今より安く仕入れられるルートがあったとしても、本部に禁止されていたらできません。
加盟する前に、本当に安定した利益があるのか見極めることが、フランチャイズで成功するために必要なポイントです。
開業後にどれくらいの収入があるのかは、売上予測や収益モデルなどからシミュレーションできます。加盟を検討するなら、自分でデータを集めて予測を立てることをおすすめします。売上予測や収益モデルは、オープン後の収益を保証するものではありません。多角的に情報を集めることで、より正確な判断ができます。
初期費用や契約期間
開業までにかかる初期費用や、契約期間も重要なチェックポイントです。
参入したい業種があれば、複数の本部から資料を取り寄せて見比べてみることをおすすめします。
本部によって負担する費用や金額は違いますが、ある程度相場が決まっています。契約期間もまちまちですが、規模の大きいビジネスほど長くなりやすいです。
業種ごとの傾向を知っておけば、用意するべきお金が見えてきたり、本部選びの基準ができてきます。
まとめ
フランチャイズで開業するならおすすめのビジネスをご紹介しました。
将来性のあるビジネスを選ぶことは、起業して失敗しないためにも重要なポイントです。
ですが、稼げるかどうかに気を取られてしまうのも問題です。自分に合わない業種を選んでしまうと、長続きしません。バランスを見極めることが重要です。
フランチャイズでは、加盟店にさまざまな制約が設けられています。あまりに理不尽な制限は「優越的地位の濫用」と見なされる場合がありますが、それを認めてもらうためにはたくさんの準備がかかります。不誠実な本部だと感じたら、加盟しない方が賢明です。