仕組み・ビジネス

古物市場は最強の仕入れ先!知っておきたい入場条件から購入の流れまで

たくさんのBUYとSELLの札

古物商じゃない人にはなじみのうすい、古物市場。
ですが、リサイクル業や買取業などを営む人にとっては欠かせない重要な場所です。
フランチャイズ本部によっては利用できない可能性もありますが、知っておいて損はありません。

ここでは、古物市場についてご紹介します。

古物市場とは

50ドル札とガベル古物商だけが入る事を許された、中古品の取引場のことです。
「古物商許可証」を提示して入る競り会場…といえばなんとなくのイメージは伝わると思います。

業者たちが商品を仕入れたり、逆に在庫を処分したりする他に、同業者同士の情報交換の場としても重要な場所になっています。

入場には厳しい条件がある

古物市場に入るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

まず、「古物商許可証」を持っていること。
古物商以外の人は、取引に参加することはできません。
(見学なら、身分証の提示で許可してくれる市場もあります。)

アンティークショップの看板
自分でできる、古物商許可を申請するまでの3ステップ!買取店やリサイクルショップを開業するなら必要な、古物商許可証。申請にはお金と時間はかかりますが、自分で取得することも可能です。今回は、古物商許可を取得するまでの手順をさっくりご紹介。開業準備のスケジュールを立てる際に、役立ててくださいね。...

次に、申請時に「行商する」選択をしていること。
この「行商する」というのは、「ここに書いた営業所以外でも取引する予定である」という意味です。
ここを「しない」で申請すると、記入した営業所以外での取引ができません。
古物市場は営業所ではないので、そこで取引できない=入場できない…ということに。

行商するかどうかを記入する場所の説明図
この場合、「古物商許可書の書き換え申請と変更申請手続き」という手続きを踏めば解決します。

古物市場主の指定条件を満たさないと入場できない

古物商許可証の問題をクリアしても、まだ安心はできません。
古物市場の入場条件を満たさないと、基本的に参加することはできないからです。

その条件を決めているのは、古物市場を運営する「古物市場主」です。
「古物市場主」は「古物商同士の取引の場を提供し、オークションを運営する人」のことで、古物商とはまた別の許可が必要となっています。
ビジネスとして古物市場を運営しているので、信用できない人を入れる訳にはいきません。そのために、参加条件を設けていることが多いそうです。

よくある条件は、以下の通り。

  • 古物商許可証を取得して○年の期間があること
  • 誰かの紹介があること
  • 会員登録をすませていること(そのための入会費がかかる場合も多いです)

どれも古物商としての信用を証明するためのものが多いですよね。
条件を満たしていなくても、古物市場主が許可を出せば入場できる場合もあるようです。

古物市場は多種多様

古物市場によって取引される品目はある程度決まっています。貴金属のみを扱うものもあれば、中古車を中心に扱うものも…。
取り扱ってない古物市場に入っても、目当ての物が手に入る可能性はほぼありません。
それどころか、入場を断られる可能性もありえます。

きちんと、事前に確認をしてから参加申し込みをしてくださいね。

情報交換の場としても利用されている

フランチャイズなら、買い取った商品は本部がすべて現金化するので、古物市場に行く必要のないケースもあります。
そもそも買い取り専門だから、仕入れ先の必要性を感じない人も多いでしょう。

ですが、古物市場は様々な立場で商売している古物商が集まるため、有力な情報を手に入れられるかもしれません。
実際、情報交換もかねて古物市場に参加している方も多いようです。
常連と顔なじみになっておけば、今後のために有力な情報が手に入るかもしれませんよ。

古物市場の流れはこんなカンジ!

ショッピングカートのモノクロ写真古物市場はオークション形式なのですが、市場主のやり方によって違う部分がいろいろあります。
また独特な雰囲気もあるため、「委縮して上手く仕入れができなかった」なんて声もよく聞きます。
巷では、「一回目は下見と挨拶くらいで考えた方が良い」といわれてるんだとか…。

詳しい人に連れて行ってもらえると心強いですが、ツテがない人には難しいかもしれません。
事前見学ができる古物市場もあるので、不安な場合は見学を申し込むのもオススメです。

1:参加の申し込み

古物市場は全国に1000近くあると言われていますが、毎日開催しているわけではありません。
そして、参加は基本的に事前予約が必要です。
当日予約が可能なケースもありますが、会員登録が必要な場所だとまず当日参加は難しいです。
サイトなどで確認・申込みできるところも多いので、それぞれ確認してください。

自分が参加条件を満たしているのかも、忘れずに!

2:受付~準備

時間になったら、受付をすませます。
このとき、古物商許可証の提示を求められる決まりになっているので、忘れずに持っていきましょう。

入場料を払って受付が済むと、番号札や利用規約などの書類が渡されると思いますが、必ず目を通しておいてください。
番号札は、古物市場でいう「名札」のようなものです。
競りの担当者から分かるようにしてくださいね。

会場によっては、競りが始まる前に商品を確認できる時間を設けていることもあります。
あまりゆっくり見ることはできませんが、有効に使いましょう。

3:競り

会場に移動し、進行役が出てきたら、競りのはじまりです。

競りは地域によって独特のルールがあります。
関西では聞かないそうですが、関東では「符丁(ふちょう)」と呼ばれる単位で競りを行うところもあるようです。
「スタートの金額に対していくら」という考え方なので、予想以上の金額で競り落としてた…なんて事も。
「符丁」についは奥が深いので、まとめられたら公開しますね。

テンポよく進んでいくので、遠慮していると折角のチャンスを逃す可能性があります。進行役の人にも聞こえるよう、しっかりとアピールしてください。

また、競り落とせたら必ず「商品」と「落札価格」を記録しておくことをオススメします。
記録は古物市場の関係者も取っていますが、料金を把握するためにも記録しておいた方がいいです。

4:会計・精算

精算を済ませて、商品を持ち帰ります。量が多い場合は宅配を手配できる会場もあります。
この時に、「参加費」や「手数料」といった料金も別途で請求されるケースがほとんどなので、お金に余裕をもって競り落とすようにしましょう。
また、現金以外の支払いを受け付けていない会場もあるので、事前確認をするのがオススメです。

まとめ

フランチャイズの場合、本部によっては縁のない人もいるかもしれません。
ですが、買取業を極めたいのであれば、古物市場をうまく利用できるかは重要なスキルになると思います。
勉強を兼ねて、のぞいてみるのもアリではないでしょうか。

フランチャイズ本部が、古物市場主となって古物市場を開いている…というケースもあるみたいですよ。

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