仕組み・ビジネス

フランチャイズ契約を読んでトラブル回避!注目するべきポイントは?

契約書

未経験者でも成功しやすいと言われるフランチャイズ。
一方でトラブルも多く、2020年度のトラブルによる相談件数は64件(日本フランチャイズチェーン協会より)。
フランチャイズ本部と契約を結ぶ際には、内容をよく確認して納得したうえでサインすることが大切です。

でも契約書って、専門用が難しくて、複雑で分かりにくいですよね。
よく確認したつもりでも知らぬ間に不利な契約を結んでるんじゃないか…と、不安になる方もいるかもしれません。

今回は、フランチャイズ契約に関する基礎知識をご紹介。
知っておいたほうがいい内容の解説や、平均的な契約期間などをまとめました。
契約前のお守りとして、ぜひご覧ください。

フランチャイズ契約で見るべきポイントは?

書類に捺印をするところ
フランチャイズ契約は、独立した事業主同士の立場で結びます。
一般的な消費者ではありませんから、クーリングオフ制度は使えません。一度契約を交わしてしまえば、簡単に解除できないんですね。

もちろん、契約書は全部に目を通すことが大前提です。
その中でも特に注目してほしいのはここ。

  • 本部に支払うお金について
  • 契約期間について
  • テリトリー権の有無や条件
  • 競業避止義務

どれもフランチャイズならではの内容です。
聞きなれない用語もあるかと思いますので、詳しくご説明します!

本部に支払うお金について

「いったいいくら必要なのか?」誰もが気になる部分ですね。フランチャイズに加盟するということは、本部の請求する金額を支払う義務が生じるということです。
中には「本当に必要?」と首をかしげたくなるようなものもあるかもしれません。漫然と支払うのではなく、必要性についてしっかり確認してくださいね。
ここでは、一般的なフランチャイズ契約で請求されるお金についてご紹介します。

加盟金

加盟金はいわゆる入会料のことです。ロイヤリティの前金としての意味もあります。いわゆる開業までのサポート代ですね。
そのため、基本的には一度支払ってしまえば返金に応じてもらえません。

保証金

加盟金に対して、保証金は未払いの債務が発生した時のために預けるお金です。契約が終了したときに返還されます。

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ロイヤリティ

契約で得られるサポートやブランド力などの利用料です。
算出方法は本部によって違っていて、金額もさまざま。
ロイヤリティに見合うサポート内容なのかよく見極めてください。

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広告分担金(宣伝広告費)

本部が行う宣伝活動に使われます。
ロイヤリティの代金に含まれていることもあります。

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契約期間について

フランチャイズ契約は、簡単に解除できません。
契約期間中の解約は、基本的に違約金を請求されます。
なので契約期間は必ず把握しておきましょう。3年~5年が一般的ですが、業種によっては10年契約の場合もあります。

それと同時に契約の更新手続きについてもチェックしてくださいね。
というのも、「更新しない」と意思表示をしないと自動的に契約を更新する本部もあるんです。
更新料を設定している場合もあるので、契約書をよく読んでおくことをおすすめします。

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テリトリー権の有無や条件

テリトリー権とは、加盟店の商圏を保障するための権利です。
かみ砕いて説明すると、「あなたのお店の近くには出店しないよ」ということです。

どこまで保障するのか、具体的な内容は本部によって変わってくるので、必ず確認しましょう。
あえてテリトリー権を与えていない本部もあります。加盟店は出店させないけれど、直営店は出店できるようになっている場合もあります。

近くに競合店があるかどうかは、経営に大きくかかわるポイントなので、契約書に触れていなくても確認しておくことをおすすめします。

競業避止義務

競業避止義務とは、加盟した本部と類似したビジネスをしてはいけない義務のこと。
契約が終わった後でも、一定期間はこの義務を守らないといけません。違反してしまうと、多額の賠償金を請求される可能性があります。
独立を見据えている方は、こちらを必ず確認してくださいね。

どこまでを「類似したビジネス」とするのかは、本部によって差があります。
契約書に書かれているとは限らないので、あらかじめ担当者に問題ないことを確認しておいた方が安心です。

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まとめ

フランチャイズビジネスで起こるトラブルは、契約書の内容がしっかり理解できていないことが大きな原因といわれています。
契約書は全ての条項を読み込むことが大前提です。

本部には、契約内容を正確に説明する義務があります。分からないところがあったら必ず確認して、納得してからサインするようにしましょう!

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