フランチャイズは成功しやすいビジネスともいわれていますが、一方でリスクの大きいビジネスともいわれています。
インターネットでは、フランチャイズに関する悲惨な話がたくさんありますし、コンビニの営業時間に関するトラブルについて覚えている方も多いと思います。
なので、加盟する前に情報を集めて、じっくりと判断する必要があります。
ここでは、特に多くの方が「大変だ」と感じるところをまとめて解説。
ぜひ、加入する前に参考にしてください。
フランチャイズで難しいのはどんなところ?
フランチャイズビジネスはビジネスモデルのひとつ。
すでに起業している本部にロイヤリティを支払って、経営ノウハウや商標の使用権などを提供してもらいます。
本部は自社のブランドを守らないといけないので、加盟店に色々と制約を設けています。
この制約の中で、いかに経営を続けるのか…ここがフランチャイズで難しいといわれるところ。
本部と上手く連携を取りながら、お店を運営していくことになります。
ロイヤリティなどが経営を圧迫する
ロイヤリティとは、簡単に説明すると「フランチャイズの利用料」みたいなものです。
本部が提供する経営ノウハウやSV(スーパーバイザー) 派遣などのサポート、商標の利用権などを、毎月の売上金から支払います。
このロイヤリティですが、算出方法は本部によって違います。
売上金に対する割合だったり、月に何万円と決まっていたり…。
業界ごとに相場があるとはいえ、ロイヤリティの金額だけで選ぶのは危険。
サポート内容やブランド力と見比べて、納得してから契約することが重要です!
本部の経営方針が自分と合わないと、ストレスに
加盟店がどんなサポートを受けられるのかも、本部によって変わります。
フランチャイズでは、仕入れ先や経営ノウハウを提供してもらえますが、気に入らない部分はオリジナルでやっちゃおう…なんてことはできません。
本部のブランドイメージを傷つけるおそれがあるため、厳しく制限されているんです。
昔、とあるコンビニが廃棄間近の商品を値下げして販売したところ、裁判にまで発展するトラブルになってしまいました。
その裁判は本部側の敗訴で終わっていますが、個人的には「訴える」判断までに至ることが驚きです…。
このように本部の経営方針が自分に合わないと、トラブルの原因にもなりかねません。
他のチェーン店での不祥事で、売上げが下がってしまうときもある
どのチェーン店にもいえることですが、他のチェーン店の不祥事が原因で客足が遠のいてしまうこともあります。
「バイトテロ」「バカッター」といった言葉を耳にした方も多いのではないでしょうか。
現場になったお店はもちろんのこと、同じ看板を掲げている他の店にも影響が及んでしまうため、従業員への教育は欠かせません。
本部が起こしたトラブルが原因で、売上が低下してしまう場合もあります。
こればかりは、自分の努力だけでは回避できないのが難しいところ。
しかし普段からきちんと接客をしていれば、「このお店の人は違う」と信頼してくれるお客様は必ずいます。
誠実に運営を続けていくことで、この問題を乗り越えることができるはずです。
回避するには「事前の確認」が効果的!
ここまでご紹介した問題点は、全て「事前の確認」で回避できます。
本部の経営方針はチェーン店に足を運んだり、オーナーからお話を聞くことである程度イメージがつかめます。
ロイヤリティについても、契約書を読んで計算すれば、だいたい月にいくら必要なのかが分かります。
実は、フランチャイズビジネスでのトラブルは、契約内容の解釈が本部と加盟店でズレていたことが原因で起こる場合が多いんです。
契約書の内容は、難しい言い回しで分かりにくい。
とりあえずサインだけしてしまえ…
そんな軽はずみな行動はNG!
フランチャイズに加盟するオーナーの多くが未経験…ということは、本部も承知しているので、不安なことがあったら確認するようにしましょう!