未経験でもはじめやすい・すでに知名度のある企業の商標や商品などが使える…といった、初心者に心強い魅力が詰まっているフランチャイズ。
そんなフランチャイズ・チェーンに加盟したいと思ったとき、何から始めれば良いのでしょうか。
今回は、フランチャイズで開業するための手順を3つにまとめて、詳しく解説。
各段階でのポイントや注意点をご紹介しています。
フランチャイズを始めるための3ステップ
フランチャイズで開業する手順は、本部によって違いがあります。
また加盟希望者の条件によっても変わってきます。例えば、開業に必須である資格を持っている方は、資格取得の手順を飛ばして開業できますよね。
ここでは、基本的なステップをご紹介しています。
開業までの基本的な流れ
- 情報を集める
- 加盟する本部を選ぶ
- 契約・開業準備
それでは早速解説していきます!
①情報を集める
まずは、加盟する本部をいくつかピックアップする作業から。
そのためにも、情報収集が必要です。
情報収集には、情報サイトや合同説明会、フランチャイズセミナーなど、さまざまな方法があります。
重要なのは、ひとつの本部だけにスポットを当てるのではなく、複数の本部の情報を見比べること。
いくつもの本部の情報を見比べることで、ロイヤリティの相場や、その本部の規模といった感覚がつかめます。
また、本部の経営方針やサポート体制などを多角的に検討できます。
それと同時に、「自分に合った本部」の条件を洗い出しましょう。
どこまでサポートしてもらえれば充分なのか…
どのくらいの資金を用意できるのか…
自分との考え方が合わない本部と契約してしまうと、その本部がどれほど優れていても、トラブルに発展するリスクが高まります。
そのためにも、色んな本部の考え方に触れたりして、自分の考え方をまとめていきましょう。
②加盟する本部を選ぶ
情報収集がある程度進んだら、加盟する本部を選びます。
複数の本部から資料を集めて、比較検討するとやりやすいですよ。
「ここだ!」と思える本部が見つかったら、説明会や面談に参加してみましょう。
説明会では、本部の担当者から直接話を聞けるので、インターネットや資料では分からない疑問をスッキリ解決できます。
本部を選ぶ基準は人それぞれですが、
- 契約内容は納得できるか
- 本部の信頼度は高いのか
- 収益性はどうなのか(儲かるのかどうか)
- どんなサポート体制なのか
この4点は必ず確認しておきましょう。
特に契約内容は、契約後にトラブルに発展する確率が高く、中小企業庁も以下のように注意を呼びかけています。
フランチャイズ事業の内容や契約の内容について、十分理解し納得ができるまで、本部事業者から説明を受けることが重要です。加盟契約を結んでしまってから、事前に十分説明を受けていなかった、本部事業者を信用して契約をした、といったトラブル相談が見受けられます。どんなに小さな疑問でも必ず本部事業者に質問し、理解するよう努めてください。
『フランチャイズ事業を始めるにあたって』中小企業庁
また収益性については、大半の本部が売り上げ予測を出しています。しかしあくまでも「予測」であって、保証ではありません。
できれば自分でシミュレーションをしてみて、ズレがないか、不自然な部分はないかなどを確認してください。
③契約・開業準備
契約内容の説明を受けて納得できたら、いよいよ正式な契約を結びます。
改めて、ここまでに受けた説明との相違がないか、しっかりと確認しましょう。
フランチャイズの契約は、あくまでも事業者同士の契約です。契約前と話が違うからといって、簡単に解除できるものではありません。
少しでも気になることがあれば、本部に確認をしましょう。
契約が成立したら、開店準備にとりかかります。
本部のサポート・指導を受けながら進めるので、何をすればいいのか分からず時間をムダにすることもありません。
契約前の確認・相談が成功へのカギ!
フランチャイズビジネスで成功するには、とにかく契約前の情報収集が大切。
「本部が何とかしてくれるでしょ」なんて軽い気持ちで利用すると、最悪の場合、法的トラブルに発展することも。
自分にとって最善な選択ができるように準備を進めましょう!