「開業資金集めで融資を受けるなら、新規開業資金」
このようなアドバイスを受けた方も多いのではないでしょうか。
新規開業資金は、日本政策金融公庫が用意している融資制度のひとつ。
多くの経営者が起業するときに利用している、日本でもメジャーな融資制度なんです。
ここではそんな新規開業資金のメリットをご紹介。
開業資金の調達方法を調べている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそも新規開業資金て何?
新規開業資金とは、日本政策金融公庫が実施している融資制度の1つです。
これから新たに事業を始める者や、事業を始めてからおおむね7年以内の者等を対象とした融資制度です。
高額融資を受けやすく、融資限度額は7200万円(うち運転資金4800万円)ですので制度上はかなり高く設定されています。
また、計画的に準備してきた人なら、事業実績なしでも数百万円単位で融資を受けられます。
担保や保証人がない場合には最大でも1000万円くらいが限度額の場合が多く、1000万円を超えると公庫では支店決裁ではなく、本店決裁と言うものになり、融資判断までのハードルは上がることになります(担保や保証人がいないわけですから当然ですね)。
実際に借入することができる融資額は、審査の際に提出する自己資金の額の約2~3倍であることが多いようです。
他にはない、新規開業資金の魅力3点!
新規開業資金は、「金利が安い」「条件が緩やかで審査が受けやすい」「返済期間も長めに設定されている」などとても魅力的な条件がそろっています。
この記事では、今挙げた3つの魅力的な点を簡単にご紹介します。
開業資金の調達に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
もともと低く設定されている金利がさらに低くなることも!
政府系金融機関である日本政策金融公庫は金利が低いという特徴があります。
日本政策金融公庫は、金利が2.0%前後です。融資の中では、申込から借入までの期間が1~2か月程度と早めの借入ができることも特徴のひとつです。
また、個人事業主が日本政策金融公庫から借入をする際には、「基準利率」と「特別利率」というものがあります。
基本的には基準利率が適応されますが、いくつかの条件が突破できれば特別利率の適応もあり得ます。
その時々で条件は見直しがされていきますので、公庫のホームページで都度確認しましょう。
特別利率の適用を受けることができれば、基準利率の金利よりもさらに低い利率での融資を受けられるかもしれません。
条件がゆるやかで、審査を受けやすい!
新規開業資金は審査を受けやすい特徴もあります。
条件は1~9個ありますが、そのうち1つでも該当していれば融資を受けることが出来ます(条件の詳細は日本政策金融公庫のサイトを参照してください)。
条件9の明記では、「1~8の条件を満たさなくても、適正な事業計画が策定され、その計画を遂行する能力があると公庫が認め、新規開業融資利用金額が1000万以内であれば対象となる」と明記されています。
つまり、創業予定者の場合1~8に該当しなくても、新規開業融資利用額が1000万円以内であれば、融資対象となり得るという事です。
返済期間も長めに設定されているので安心!
返済期間は長いものだと20年以内です。
一般的な融資制度の返済期間と比較すると、いかに優遇されているかはすぐにわかります。
融資を受けたあとの利息のみの支払い期間も2年あったりと、とにかく返済に関しては「借り手にやさしい」これに尽きます。
今はコロナ禍における貸付の条件の変動もありますので、有利に活用できるものがないか注意しましょう。
まとめ
新規開業資金は、他の融資制度とは違って、とても融資を受けやすい制度です。
日本政策金融公庫が新規事業立ち上げや創業者向けに行っている創業融資制度のひとつで、特徴として融資限度額が非常に多いことと返済期間が長いことです。
新たに事業を始めるため、または事業開始後に必要とする設備資金及び運転資金に困った時にはぜひ検討してみてください。
また、新規開業資金を含めた創業融資は、実際の申請や条件などに関してパンフレット通りではないことが多いです。
創業融資の内実や、申請のノウハウなどを知るためにも専門家に相談をすることもおすすめします。