フランチャイズ(fc)に加盟すると、ほぼ確実に発生するロイヤリティは毎月支払う費用のひとつです。
基本的には赤字であっても支払わなければいけません。
できることなら払いたくない…と、思いますよね。
ここでは買取フランチャイズの中から、ロイヤリティがお得な本部をご紹介します。
ぜひ、本部選びの参考にしてください。
フランチャイズのロイヤリティって何?
そもそもなぜ、フランチャイズ加盟店はロイヤリティを支払わなければいけないのでしょうか。
ビジネスシーンでは、特許や商標などを利用する対価として使われることが一般的です。フランチャイズにおいても同様で、本部が提供するサポートやブランド名を使用する権利の費用といった意味合いがあるようです。
具体的な金額はフランチャイズ本部によって異なるため、確認することが重要です。
本部に支払う使用料のようなもの
フランチャイズのロイヤリティとは、加盟店が本部に支払う費用のひとつです。
フランチャイズチェーンの経営システムやマニュアル、販売資材、ブランドなどを使用し、サポートを受ける対価として請求されます。
算出方法は本部によって異なり、複数の算出方法を取り入れている本部もあります。加盟後に、「思ったよりも高額だった…」なんてことにならないよう、ロイヤリティの算出方法や料金については事前に確認しておきましょう。
買取業界では以下の2つの方法が主流です。
売上歩合方式
売上金額に対する割合で、ロイヤリティが算出されます。
売上に応じて増減するため、売上が低い月でも負担になりにくいメリットがあります。しかし、売上が高くなるほどロイヤリティも高くなるため、注意が必要です。
買取業を含む小売業界では、一般的にロイヤリティ率は10%程度が相場です。
定額方式(固定方式)
毎月決まった金額を支払う方式です。
売上金額に左右されないため、売上が高くなるほど収入が増えます。一方で、売上が低い場合は経営が厳しくなる可能性があります。
買取業界では定額方式が一般的で、支払額の相場は10万~30万円程度といわれています。
ロイヤリティは安ければいいってものじゃない?!
廃業のリスクを減らすには、毎月の出費を抑ることが重要です。毎月請求されるロイヤリティは、安いに越したことはありませんよね。
ロイヤリティが安価であることは魅力的ですが、その安さだけで契約を決めるのは危険です。
たとえば、ロイヤリティが低額でも、システム使用料や広告宣伝費などが高額になっているプランもあります。オープンしてしばらくの間ロイヤリティを無料にする代わりに、普段支払う金額を値上げするプランも存在します。
ロイヤリティが安いと、サービスの質に問題があるかもしれません。
ロイヤリティは本部の収入源であり、本部が提供するサービスの財源でもあります。資金が不足すると、加盟店をサポートする余裕がなくなる可能性があります。
もちろん、本部が私腹を肥やしているケースもあります。
ロイヤリティの金額だけでなく、「金額に見合ったサポートを受けられるのか」にも注意が必要です。
本部選びは複数社を比較するべし!
ロイヤリティを比較する際には、サポート内容と金額が釣り合っているのかが重要です。
支払う価値のあるサポートを受けられる本部と契約することで、無駄なトラブルを避けられます。
ただ、ロイヤリティがサポート内容に見合っているかどうかは、パッと見ただけでは分かりませんよね。
かといって、専門家に頼むのも面倒です…。
自力で見極める方法が、いくつかあります。
例えば説明会に参加して金額について尋ねたり、口コミを調べたり…。実際にチェーン店をお客様として利用して、本部のサポートや指導が十分かどうか確認することもおすすめです。
特に分かりやすいのは、同じ業種のフランチャイズ本部と比較する方法です。
同じ金額を請求されても、受けられるサポート内容には差があります。買取の査定を例にとると、
- 本部が開発したAI判定プログラムを使える
- ビデオ通話で相談できる
- 本部の鑑定士に査定をお願いできる
…といった具合に、本部ごとに違います。
具体的なサポート内容を知るためには、資料請求や説明会への参加が必要です。
少しでも気になる本部があったら、問い合わせてみることをおすすめします!
ロイヤリティがお得!おすすめ本部TOP3
ロイヤリティは加盟金などの初期費用とは異なり、営業を続ける限り発生する必要経費ですから、数パーセントの違いがやがて大きな差になります。
かといってロイヤリティの安さだけで決めると、サポート体制が不十分だったり他の費用が高額だったりと、後悔するかもしれません。
実際は、ロイヤリティがサポート内容に見合っているか比較してくださいね。
そのうえで、買取フランチャイズのロイヤリティをランキング形式でご紹介します。
サポート内容についても解説しているので、金額に見合っているか把握しやすいはずです。
買取業界のロイヤリティは定額方式が多いですが、売上歩合方式の本部もあります。その場合、本部が公開している平均売上をもとに計算しました。
また、ロイヤリティの金額は税別です。
そのため、ロイヤリティは0円であり、任意で契約するサポートプランも5万円で済みます。このサポートプランは開業後向けのもので、真贋判定や買取時のアドバイスを受けられます。まるでフランチャイズのようなシステムですね。
この独自の「開業支援」システムは、創業者が以前に大手フランチャイズに加盟していた際に、毎月100万円以上のロイヤリティの支払いに苦労したという経験から生まれたそうです。契約したオーナーは、ブランドの真贋を見極めるための知識や経営のノウハウなどを、開業するまでに身につけることができます。また、買い取った商品の販売ルートの紹介もしています。もともと人脈がない方には、うれしいサポートですね。
開業後は独立した別店舗での営業となるため、看板や内装など自由に決められます。加盟金も必要ありませんので、初期費用を抑えることができ、別の費用にまわすこともできます。
ロイヤリティの安さ | |
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ロイヤリティ | 0円(サポートを希望する場合は別途5万円) |
本社 | 株式会社TRA |
本社住所 | >神奈川県横須賀市若松町1-8泉ビル1階 |
キングラムのロイヤリティは、定額方式で10万円に固定されています。売上によってロイヤリティが変動しないため、売上が伸びるほどオーナーの取り分は増えるシステムです。10万円という金額も、業界内では低めの設定です。
キングラムは直営店とフランチャイズ店を合わせ、全国に80店舗を展開。
他の買取フランチャイズと比べると少なめですが、複数の事業を運営している法人も多く加盟しています。
既存の事業に追加して、複合型施設としてリニューアルオープンする例もあるようです。
キングラムは加盟者の90%が未経験者のため、マニュアルや研修の制度もしっかりしていると評判です。
開業資金が比較的低いのも特徴で、将来的には多店舗経営を目指す方にもおすすめのフランチャイズと言えます。
ロイヤリティの安さ | |
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ロイヤリティ | 10万円 |
本社 | 株式会社 ベストバイ |
本社住所 | 大阪府茨木市上郡1-4-14 |
銀座PARISのロイヤリティは、定額方式で10万円です。売上によってロイヤリティが上下しないため、売上が上がるほどオーナーの収益が増えるシステムです。
銀座PARISは、独自のシステムを導入しています。
オーナーが本部に「預かり保証金」を支払うと、その金額分の商品を借りることができます。販売した利益は、100%が加盟店の収益になります(加盟店が販売した場合)。
仕入れた商品は本部が運営するネットショップや直営店で販売できますが、利益の30%は本部へ支払われます。同時に加盟店でも販売することも可能です。
このシステムにより、来店者数が少なくても利益を上げることができます。
さらにスーパーバイザー(SV)による経営支援や査定サポートなど、店舗運営に必要なサポートも充実しています。
ロイヤリティの安さ | |
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ロイヤリティ | 10万円 |
本社 | 株式会社オオトリインターナショナル |
本社住所 | 東京都新宿区西新宿4-5-6 西新宿IKビル5F |
ランキング外でもおすすめ!買取フランチャイズ4選
ランキングから外れてしまっても、魅力的な買取フランチャイズ本部はたくさんあります。
今回は、その中でも特におすすめの4つをご紹介します。
ランキング外でもおすすめな買取フランチャイズ
- WAKABA
- 大黒屋
- ブランドリバリュー
- 売るナビ
これらの本部は知名度が高く、一度は聞いたことがあるかもしれません。
知名度があるので、集客の苦労も軽くなるでしょう。
WAKABA…25万円
WAKABAのロイヤリティは25万円。今回ご紹介する買取フランチャイズ本部の中では、高額になります。
しかし、広告宣伝費などロイヤリティ以外の費用は別途請求しないことを明言しています。買取専門店にとって欠かせない広告宣伝費は、一般的にロイヤリティと別に請求されることが多く、ロイヤリティよりも負担が大きい場合もあるようです。
WAKABAなら本部への支出が少ないため、店舗運営の負担も軽減されます。
WAKABAは、業界経験者を中心に作られた本部です。
OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)研修を担当するスーパーバイザー(SV)は、全員が5年以上の業界経験を持っています。この研修も無料で受講できるのでお得です。
大黒屋(ベーシックプラン)…11万円+売上5%分~
大黒屋のロイヤリティは、プランによって変動します。
ベーシックプランでは、11万円に売上変動5%分のロイヤリティを上乗せして支払います。大黒屋の月間売上平均額は960万円(2021年、大黒屋調べ)なので、48万円が追加で請求されます。
一応、「本部売却だけならロイヤリティ11万円」です。しかし、販売ルートを本部のみにしている加盟店は、少ないと思います。
そんな大黒屋ですが、40年以上の実績を持つ大手企業です。店舗数も200店舗以上展開しているので、知名度も十分あります。
開業前の研修期間は1か月半と長く、買取に必要な基礎知識を習得できます。開業後も査定のサポートや、偽物買取保証があるので安心です。
ブランドリバリュー…20万円
ブランドリバリューのロイヤリティは、定額方式で20万円です。
売上による変動がないため、売上が上がれば収入も増えます。
ブランドリバリューは、「集客」「査定」「買取」「換金」の4つで加盟店をサポートします。
店舗数は19店と少ないですが、積極的にメディアに露出しています。そのため知名度が高く、オープン直後からの集客に期待できます。
営業台本を提供しているため、接客中の不安も少ないです。都心部で展開していた企業なので、高い接客術を持っています。
また、50社以上もの販売ルートを確保しているため、在庫になる可能性も低いのものも魅力的です。中には海外の販売ルートもあるため、海外からの需要にも対応できます。
売るナビ…15万円
売るナビのロイヤリティは15万円です。
ただし、SVが常駐している間は、営業利益の50%になります。高いと感じるかもしれませんが、経営に専念できるための安心感があります。さらにその期間中、赤字だった場合の月は0円です。
売るナビは、加盟店へのサポートに力を入れています。
物件探しから什器備品の手配まで、すべて本部が代行してくれます。研修期間は、開業前後を合わせて3か月あります。SVの常駐は開業後3か月間で終了しますが、延長を申し込むこともできます。ただし、研修後も専属スタッフが個別でつくので、延長しなくても問題ない方も多いかもしれません。
ロイヤリティを確実にゼロにする方法
フランチャイズに加盟する場合、ロイヤリティを支払う必要があります。
一定期間はロイヤリティを払わなくて済むプランもありますが、その場合は他の不利益を受けるケースが多いです。例えば、その後のロイヤリティが高額になることがあります。
しかし、ロイヤリティをタダにする方法があります。
それは、開業支援サービスを利用することです。
開業支援サービスは「開業するまで」をサポートしてくれるため、開業後にロイヤリティを支払う必要がありません。そのため、開業後の費用を大幅に抑えることができます。
ただし、開業後のサポートは基本的に提供されません。場合によっては別料金で受けられることもあるので、検討してみてください。
まとめ
ロイヤリティの金額は、低すぎても高すぎても、事業失敗のリスクが高まることがあります。ロイヤリティの金額がサポート内容に見合っているかどうかは、注意が必要です。
開業支援サービスを利用すれば、ロイヤリティの支払いは不要です。開業後もサポートを受けたい場合は、そのようなサービスを提供してくれるところを選んでくださいね。
ロイヤリティの金額は、加盟時の状況や契約したプランなどでも異なります。
気になるフランチャイズがあれば、本部の担当者に確認することをおすすめします。