フランチャイズといえば「コンビニ」ですが、さまざまな業種で展開されています。
調べてみると、「これもフランチャイズで開業できるの?!」とおどろくことも。
それだけに、本部選びで迷う人も多いのではないでしょうか。
今回は、今後も需要が見込める注目のビジネスをまとめました。
特に業種は決まってないけど、将来性のあるビジネスを選びたい…
そんな人は必見です!
フランチャイズ本部を選ぶときのポイントは?
フランチャイズで失敗しないためには、加盟する前の本部選びが重要です。
フランチャイズ契約には、加盟店側にいろいろな制限がかけられています。加盟後にどれだけ工夫したくても、限界があるんです。
資料請求したり、説明会に参加したり…。大変な作業ですが、手を抜かない方が失敗率は下がります。
本部を探すときのポイントは人それぞれですが、個人的には以下の3つは外せません。
- 本部は信用できる会社か
- 本部に支払う金額に見合ったサポートがあるか
- 違反したときのペナルティはどうなのか
特に3つ目は、本部のリスクマネジメントを知る手掛かりにもなります。
ここの記事の内容と合わせてチェックすることをおすすめします。
またこちらの記事でも、詳しい本部の探し方をまとめています。
小売業で人気の業種
小売業とは、生産者や卸業者から仕入れた商品を売るビジネスです。
新型ウイルスの感染拡大をきっかけに、世間のニーズが変化しています。
本部も新しいサービスを提供したり、店舗戦略の見直しを行ったりしています。本部の対応策に注目してみるのも、いいかもしれませんね。
知名度のある本部に加盟することで、開店時の集客がしやすいフランチャイズのメリットをより実感できます。
オリジナルのブラント商品を持っている本部なら、その商品を販売することも可能です。人気の商品を売ることで、売上にも期待できます。
出店したい地域に合わせたビジネスを選ぶと、集客がさらにはかどります。
近年では、自宅でも開業できる業種も増えています。新たに物件を手に入れる必要がなくなれば、開業資金がグッとおさえられますね!
買取業・リサイクルショップ
お客様が持ち込んだ品物を買い取り、それを業者や他のお客様に売ることで収入を得るビジネスです。
高齢化が進んでいる今、「元気なうちに身の回りの不用品を整理しておきたい」「管理できなくなったコレクションを誰かに託したい」という声が増えています。
また、フリマアプリの普及や環境意識の高まりなどのおかげで、リサイクル業界もゆるやかに拡大しつつあります。
とはいえ、真贋判定のスキルや実績が少ないと、成功しにくいのが現実です。
フランチャイズ本部のブランド力を借りることで、集客面で有利に立つことができます。開業前の研修に力を入れている本部も多いので、安心してオープンを迎えることができます。開業後でも、査定の相談を受け付けているところもありますよ。
開業資金は100万~300万円ほどといわれています。実際は、店舗の準備や資格取得などでさらにお金が必要です。
ロイヤリティは、毎月同じ金額を支払う定額方式が一般的です。相場は10万~40万円ほどといわれています。
コンビニ
人手不足や営業時間などの問題が大きく取り上げられたコンビニ業ですが、まだまだ人気です。
24時間営業を一部廃止したり、自由な値下げを許可したり、大手フランチャイズ本部が対応を進めているんです。契約期間5年のプランを用意した本部もありますよ。一般的な契約期間が10~15年なので、半分以上短縮されています。
コンビニは日用雑貨・食品を取り扱うため、流行に左右されないメリットがあります。多数の店舗から集められたノウハウを元に、質の高いサポートを受けられるのも魅力的です。
宅配サービスや移動販売などの新サービスを打ち出して、新たな顧客獲得にも乗り出しています。
契約時に必要な金額は200万~300万円といわれています。店舗の準備や人件費などを含めると、1,000万円以上かかるケースも多いです。
ロイヤリティは基本的に粗利分配方式が採用されます。これは売上金額から原価分を引いた金額を元に、ロイヤリティを算出する方法です。割合は30~60%ほど。他の業種に比べて高めの割合です。
ネットショップ
副業としてもはじめやすいネットショップですが、経営にはたくさんの工夫が必要です。
お客様は実際に手に取って商品を見ることができません。写真と文章でしか商品の品定めができないので、売りたい商品の特徴をわかりやすく伝える工夫が必要です。知識がないと、サイト構築にも苦労します。また、仕入れルートを開拓するのも大変です。
フランチャイズなら、それがすべて解決します。
ネットの知識が少なくても、本部から教わりながら経営できます。さらに本部が開拓した仕入れルートを利用できるので、格安で商品を仕入れられます。
最低でもインターネット環境とパソコンがあれば良いので、50万円以下でも開業可能です。開業資金が少ないのは、魅力的ですね。
ロイヤリティも1万円程度とかなり安いので、毎月の経費もあまりかかりません。
サービス業で人気の業種
物を売る小売業に対して、形に残らないサービスを売るのが、サービス業です。
新型ウイルスの感染拡大で業績が落ち込んだといわれていますが、業種によっては追い風になって好調だったものもあります。厳しかった業種も、2022年に入って徐々に持ち直してきているようです。
サービス業は、店舗がなくても開業できるビジネスが多いです。店舗の家賃がかからないので、月々の経費をおさえらえます。
専門的な知識やスキルが必要になる場面が多いですが、研修制度が充実している本部も多いです。バックアップがしっかりしている本部に加盟すれば、未経験でも安心して開業できます。
リペア業
リペア業とは、物を修理することで利益を上げるビジネスです。
その対象は多岐にわたります。車、家具、ブランド品、携帯…。まだまだあります。環境問題に対する意識の高まりを受けて、需要は今後も伸びるとみられています。
取り扱う物によっては、自宅で開業することも可能です。仕入れるものも修理に使う道具・材料(パーツ)くらいなので、運転資金もかかりません。他の業種に比べて粗利率が高く、利益を出しやすいメリットがあります。
リペア業で成功するには専門的な知識・スキルが欠かせません。フランチャイズなら開業前の研修で身につけることができます。
取り扱う物によって、開業資金は幅があります。60万円で開業できるところもあれば、700万円以上請求されるところもあるようです。
ロイヤリティも本部によって違いがありますが、大体2万~6万円のところが多いようです。
契約期間は2~10年ほどです。
ハウスクリーニング
依頼された場所を掃除して、きれいにするのが主な仕事内容です。
一般的な掃除やゴミ出しはもちろん、エアコン内清掃や排水パイプの交換といった技術が必要になる清掃も行います。
共働き世帯が増えたことで需要は伸びつつあります。家事がおっくうになりがちな高齢者や、仕事が忙しい独身の人もターゲット層に入るため、今後も市場は拡大する見込みです。近所の人がお客様になりうるビジネスなので、営業をかけるべき相手がいない…という状態にはならないはず。
基本的にお客様に指定された場所で作業するので、事務所を用意しなくても開業できます。自宅を事務所の代わりにすれば、開業資金を安くできます。
フランチャイズに加盟すると、本部の経営ノウハウや清掃に関するスキルを教えてもらえます。さらに、業務用の洗剤や清掃道具を手に入れやすいです。
加盟する場合、開業資金は100万~550万円ほどかかるといわれています。物件や車を新たに用意するのか、研修費は別途請求されるのか…といった条件で変動します。
ロイヤリティは定額方式が主流で、3万~7万円ほどのところが多いです。
契約期間は1~5年が中心です。
高齢者向けサービス
デイサービスや訪問介護、お弁当の宅配サービスなどがあります。
最近では、お客様のところへ出張してマッサージを行う訪問介護が注目を集めています。「健康保険を使って施術を受けたい」「接骨院などに行くのが大変」といった、高齢者のニーズが高まっているようです。
「超高齢社会」といわれる今の日本では、高齢者向けサービスの需要はかなり高いです。特に介護業は、事業報酬の7~9割は国の介護保険から支払われ、助成金制度も充実しています。それだけ世間から求められているんです。
資格(許可)が必須となるビジネスが多いので、開業前の準備に時間がかかります。人件費も高額になりやすいので、コスト管理が大変です。
フランチャイズなら、資格取得のサポートをしてくれたり、資格を持っている人材を紹介したりしてくれます。
開業資金は業種によって変わりますが、宅配食サービスでは100万円以下で開業できるところもあるようです。
訪問介護だと200万~400万円、デイサービスだと1,000万円以上必要になるケースもあります。
ロイヤリティは定額方式なら3万~20万円、売上歩合方式なら3~10%が主流です。
契約期間はどの業種でも、5年以内のところが多いです。
飲食業で人気の業種
お客様に食事やドリンクなどを提供する飲食業。
フランチャイズはファーストフード業との相性がいいのか、大手チェーンのほとんどがフランチャイズといってもいいぐらいです。
今までは、来店したお客様にサービスを提供するスタイルが主流でしたが、最近では立地条件に左右されにくいビジネスが人気のようです。例えば、キッチンカーやゴーストキッチンがあります。特にキッチンカーは、キッチンカーそのものを簡単に用意できて、メニューの準備も楽なので、人気です。
食の好みが多様化したことで、個性のある小規模なチェーンにも需要が出てきました。チェーン店っぽさをおさえるため、店名を自由に設定できる形式のフランチャイズも登場しています。
飲食業は他の業種に比べて、原価や人件費がかかります。そのため、ロイヤリティは基本的に低く設定されています。
メニューはもちろん、材料の仕入れ先も提供してもらえるので、加盟店は商品開発に時間をとられません。
キッチンカー
車一台で、どこでもお店を開けるキッチンカー。
車内で調理を行い、お客様に提供するビジネスですね。最近ではオフィス街やスーパーの駐車場など、いろんな場所で見かけるようになりました。ジャンルも、クレープやから揚げ、カレーに窯焼きピザ…と無数にあります。
キッチンカーのメリットは、出店場所を自由に選べること。人の動きに合わせて、出店場所を変えられます。車が店代わりになるので、月々のコストもおさえやすいメリットもあります。
フランチャイズに加盟すると、出店場所の紹介やキッチンカーの内外装に関するアドバイスなど、心強いバックアップを受けられます。基本的にメニューの開発は本部が行うので、加盟店は経営に専念できます。
フランチャイズで開業する場合は、初期費用は200万~400万円ほどかかります。本部によっては、キッチンカー以外の費用を請求しないところもあります。
キッチンカー業では、ロイヤリティが発生しない本部が多くあります。ロイヤリティが発生する場合は、月々3万円ほどのところが多いです。
契約期間は2~5年が主流ですが、特に指定していない本部もあります。
テイクアウトサービス
テイクアウトサービスは店舗を持っていますが、客席は基本的に用意されていません。提供された料理は持ち帰って食べるため、「中食」ビジネスとも呼ばれています。
お店の味が自宅で手軽に楽しめる、デリバリーに比べて安く利用できる…と、人気が徐々に出ています。
経営する側も、コストをおさえやすいメリットがあります。客席を用意しなくていいので、少ない敷地面積でも開業できますし、少人数でも経営できます。
客席の数に関係なくお客様を迎えられるのも、テイクアウト専門店の強みです。
フランチャイズで開業する場合、セントラルキッチン方式を利用できる可能性があります。料理は調理センターでまとめて作るので、加盟店は盛り付けるだけでOK。加盟店の負担はかなり少ないです。
フランチャイズでの開業資金は300万~800万円のところが中心です。お店にキッチンを用意するかどうかで変わる場合もあるため、気になる本部があれば相談することをおすすめします。
ロイヤリティは定額方式なら4万円前後、売上歩合方式なら6~8%が相場です。
契約期間は5年のところが多いです。
まとめ
将来性が期待できるビジネスをご紹介しました。
フランチャイズで成功するには、業種選びと本部選びが欠かせません。面倒ですがしっかりやっておくと、開業準備もスムーズに進みます。
特に最近は、今までの常識にとらわれないプランが登場しています。メリットやリスクを含めて吟味して、自分に合った本部を選びましょう!