近年、定年したシニア世代の起業が増えています。
その理由は自分の趣味を生かして楽しく仕事をしたいといった明るいものから、年金が受給できる年齢が繰り上がったからという世知辛いものまでさまざま。
理由はどうあれ、定年後の独立開業・起業は、若い世代に比べて無理も効かないので、リスクを避けた経営が求められます。
そのためにも、まだ会社員でいる間にできることはやっておきたいところ。
でも、まだ何をするか決まってない…。何かいいビジネスアイデアはないの?
ここでは、そんなあなたにオススメなアイデアの出し方や、やっておきたいことをまとめています。
スムーズに起業するために!定年前にするべき3つのコト
定年を迎えてから起業を考えるのでももちろん遅くはありませんが、定年前に起業の準備を考えるのをオススメします。何故なら、自分の能力や方向性、経験などを考慮して起業の考えをまとめられるからです。
しかし、準備を進めるにも何から始めればばいいのか?と考えてしまいます。
この記事では、定年後には起業しようと考えている方に向けて、定年になる前にするべきことを簡単に3つ紹介させていただきます。
情報を集めて起業計画を整える
情報収集は起業する上でとても大切なことです。
定年後にやりたいことが決まっている人もそうでない人も、現役のうちから計画を立て準備しておくことが起業を成功させる上で重要なことです。
情報を制する者はお金も制するといいます。
- 起業にはどんな種類があるのか?
- 資金はどのくらい必要なのか?
- 融資を受けられる制度はあるのか?
- トレンドは何か?
- どの世代を対象としていくのか?
- 定年を迎えた人にとって起業しやすい業種は何か?
例をあげると上記のようなことがありますが、他にも自分の置かれている環境やスキルによって情報収集に必要な幅は異なります。
自分に合った情報を調べることをオススメします。
経営に有利な資格を取得しておく
現役のうちに経営に有利な資格を取得しておくことは大切なことです。
資格を取得しておけば、定年を迎えた後、スムーズに起業の準備が出来ます。
定年を迎えた後であれば、時間はには余裕ができるでしょう。しかし、一回で取得できる保証はありません。合格出来ないうちにどんどん貯金が減ってしまっては、焦りも出てきます。
現役時代のうちに資格を取得することは、定年後の収入が無い状態で勉強するよりも、安定した収入が入って来ているという心のゆとりも生まれるのでオススメできます。
また、資格を取得する際には、将来起業したい業種を明確にしてからにしましょう。
沢山の資格を得て幅広く活躍することも良いですが、あまりにも沢山持ちすぎても「器用貧乏」になりかねません。
今の時代は、幅広くというよりも、高い専門性に特化したものを提供する時代です。
将来の目的に的を絞って定年を迎えるまでに高い専門性を身に付けましょう。すると、競合するライバルとの差別化が図れます。
そして、定年までに仕事に役に立つ資格を取得しておけば、定年後の再就職に有利なのはもちろん、資格を生かして起業することも夢ではありません。
副業が出来るなら、起業してしまうのもアリ
現在勤めている会社等が副業が出来るなら、定年を待たずとも起業するのもオススメします。
何故なら、早くから起業を始め経営に慣れることにより、定年を迎えた時にスムーズに経営することが出来るからです。
また、定年を迎えて起業をしたはいいものの、上手く行かないことも十分にあり得ます。そんなとき、経営を立て直すのには相当な苦労が必要ですし、心のゆとりも無くなり、焦って無謀な考えをしてしまうかもしれません。
定年を迎える前、体力と気力があるうちに様々な経験を積み試行錯誤を行うことで、不測の事態にも対応できる考えや行動を身に付けることが出来ます。
副業での起業は、本業とのバランスもありますので、小規模で経営のコツを掴み、定年後の起業に向けての下積みを行いましょう。
まとめ
いざ、定年を迎えると、仕事から離れ開放感いっぱいになるでしょう。しかし、人は時間が余ると不安になる生き物です。お金の心配も出てくるかもしれません。
また、定年後の残りの人生は20から30年。
そのうち健康で動ける時間は10から15年くらいです。
そして、「起業しよう!!」と思ったとしても、何から始めれば良いのかわからなければ挫けてしまうかもしれません。
その時は年も重ね、若い時とは精神的にも肉体的にも体力が無いことだってあります。
先の事を考え、準備するということは、大切なことです。
定年前に準備しておくことで、苦労することも減るのではないでしょうか?
この記事を読んで、定年前の準備になるきっかけに成れば幸いです。