働き方改革をきっかけに、在宅ワークなどさまざまな働き方が注目を集めています。
そんな中、「サラリーマンとして働き続けるだけでいいのか…?」「独立開業をやってみたくなった」と感じた人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、低資金でも開業できる方法と注意点を大公開!
お金はないけど、なにかビジネスをはじめてみたいという人は必見です!
0円で開業もできるってホント?!
「0円で開業できる!」という言葉を耳にして、ホントかな?と思った人も多いのではないでしょうか。
0円でビジネスをはじめることは、不可能ではありません。
ですが条件がそろっている場合に限ります。
思い描いているビジネスプランによっては、多額の資金が必要になることも。
例えば喫茶店を開く場合。
客席やキッチンはもちろん、商品の材料も用意しなければなりません。
ここで費用をケチってしまうと、今後のお店の評価が下がってしまいますよね。
だからといって、やたらとお金をかけるわけにもいきません。
内装を無駄に派手にしたり、不必要な備品を購入したり…。
意外とこういった無駄遣いが重なって、事業をたたむ結果になった人も多いです。
開業する前の段階で、しっかり計画を立てておくことをおススメします。
法人で独立開業する場合は最低でも20万円必要
「資本金1円でも起業できる」と聞いたことはありませんか?
2006年に施行された新会社法により、資本金1円で株式会社の設立が可能になったんです。
資本金とは、事業が始まるときの運転資金のこと(金融機関から借り入れたお金は除外)。
それまでは最低でも1,000万円必要だったので、かなりハードルが下がりました。
ですが、1円あれば起業できる…というわけではないんです。
実際には、最低でも20~25万円ほど用意する必要があります。
法務局で登記申請をするときに、登録免税や印税、手数料などを支払わなければなりません。
ケースバイケースですが、「25万円は用意したほうがいい」といわれているようです。
すべて自分で手続きするなどの節約で、20万円ほどで済むケースもありますが…。
登記申請しないまま会社を設立することはできないので、0円で開業はできないんですね。
0円で独立開業するなら個人事業主
個人事業主は、税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を出すだけで開業できます。
通称「開業届」といわれている書類ですね。
手続きの際に印税などは求められません。
本当に0円で開業することが可能です!
余談ですが、開業届を提出すると確定申告を行う必要があります。
その際「白色申告」「青色申告」のどちらかが選べます。
負担が軽いのは白色申告。
帳簿つけも簡単で、確定申告の際に必要な書類も少ないです。
一方で青色申告は必要な書類が多い上に、開業届と「青色申告申請書」を一緒に提出しないと利用できません。
ですが、赤字を3年繰り越せる、家族への給与は必要経費になる…といったメリットが大きいんです!
慣れれば簡単ですし、便利な無料サービスもリリースされています。
開業届を提出する際には、青色申告申請書も一緒に提出するのがおススメです。
0円で開業するリスクは?
独立開業にはリスクがともないますが、資金が少なければダメージも少ないです。
それでも、デメリットがないというわけではありません。
0円で開業する方法は「リスクが低い代わりに、報酬も少ない」ものが多いです。
これはどんな開業でもいえることですが、最初から大金を稼げる可能性は低いです。
気長にやっていく覚悟がないと、成功を掴むのは難しいかもしれません。
後に紹介するフランチャイズは、知名度がある企業の看板を使える分、有利ではあります。
ですがフランチャイズで開業する場合、ルールや制約が厳しいものが目立つため注意が必要です。
例えば○年以上営業する義務が発生したり、仕入れ先が限定されているなどの制限が。
自分に合えば問題になりませんが、もしも合わなかった場合「辞めたいけど辞められない」状態になってしまいます。
加盟する前に、条件をよく確認して自分に合っているかどうかしっかり判断しましょう。
0円ではじめられる仕事4つ!
お待たせしました。
ここでは、0円ではじめられるお仕事をご紹介します!
基本的には「事務所(店舗)を持たない仕事」が、0円で始めやすいといえそうです。
気軽にはじめられるので副業としてやってみて、いけそうなら本格的に経営する…といった方法も選べます。

フリーランス(ノマドワーカー)
インターネットが普及したおかげで、ネット環境さえあればお金を稼ぐことができるようになりました。
自宅でも喫茶店でも、好きな場所でお仕事ができます。
自分で営業を行って仕事を取ってくる方法もありますが、最近ではクラウドソージングを利用している人が多いです。
単発で出来る仕事を仲介するサービスのことで、これに登録するとさまざまな案件を受注することができます。
金額はさまざまですが、未経験でも受注可能な案件もたくさんありますよ。
副業から始めて経験を積んでいって、現在はフリーランスで生計を立てている…という人も多いそうです。
ネットショップ
ネットショップなら、会員登録を済ませればすぐにお店を開くことができます。
店舗を構える必要がないので、家賃もかかりませんし立地条件にも左右されません。
場合によっては海外の常連客ができるかもしれませんね。
ハンドクラフトや手芸が得意な人は、自分で作った作品を売ることもできますよ。
ただし商品を仕入れる資金が必要になります。
商品を安く仕入れるツテがあるなど、条件がそろわないと難しいかもしれません。
ドロップシッピングを利用すれば、仕入れもナシで開業が可能です。
ドロップシッピングは、リスクの少ないネットビジネスといわれています。
サイトを見た人が商品を購入すると、サイト側がメーカーなどに手配して商品を用意。そこから購入者に発送される仕組みです。
代行業(代行サービス)
文字通り、誰かの代わりに何かをする仕事のこと。
道具さえ揃っていれば、0円で開業できます。
最近では墓参りや家事の代行から、彼女代行といった変わったサービスまであります。
自分の得意なことでお金を稼げるので、新しい代行サービスを売り込むことも可能。
「ココナラ」などのインターネットサイトを利用すると、売り込みもしやすいですよ。
「こんなサービスが欲しかった!」といわれるものを始めれば、ガッツリ稼げるかもしれません。
フランチャイズ
フランチャイズとは、すでに起業した会社の経営ノウハウや商品(サービス)を利用して、その使用料(ロイヤリティ)を支払うビジネスのことです。
一般的に契約するタイミングで加盟金などが必要ですが、中には0円で開業できるプラン(パッケージ)を用意している本部もあります。
宅配ビジネスやリペアなどのサービス業で多くみられます。
事務所(店舗)を構える必要がないので、費用を抑えやすいんですね。
ロイヤリティなどで月々の出費は高くなりますが、経営サポートを受けながら開業できるなどのメリットがあります。
ですがよく調べないで契約を結んでしまうと、悲惨な結果になりかねません。
中にはだまし討ちのような契約を持ちかけるところもあるので、注意してくださいね。

まとめ
0円で独立開業する方法と、注意点をご紹介しました。
気軽にビジネスをはじめられるとはいえ、それが続けられなくなったら意味がありません。
チャレンジする前に、慎重に計画を立てておくことをおススメします。
