買取ビジネスは、未経験者にとって失敗するリスクが高い業種です。
失敗してしまう理由は、持ち込まれた商品の真贋を見抜く技術がないこと。
お客様への知名度が無いことも大きな原因になります。
そのため未経験の方は、フランチャイズで起業することをおすすめします。
しかし、何の準備もなくフランチャイズに加盟すると、数か月で閉店してしまう可能性も…。
どうして、安心なはずのフランチャイズで失敗してしまうのでしょうか?
今回は、フランチャイズに加盟した買取店が閉店に追い込まれる主な原因を解説。
対策についてもまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください!
閉店に追い込まれる原因は何?
フランチャイズの買取店が閉店する原因は、以下の3つに分類できます。
- 立地条件が悪かった
- 宣伝が上手くできなかった
- オーナーの能力不足
この三大要因から赤字につながったり、経営が困難になってしまうんです。
「オーナーの能力不足って何?」と、疑問を持つ方も多いかもしれませんね。
それでは、詳しく解説していきます。
立地条件
お店を出すにあたって、立地条件は重要なポイントです。
買取業の主な客層は高齢者。
SNSやインターネットで調べなくても分かりやすい、目立つ場所にお店があるということが大切です。
フランチャイズ本部は新しくお店を出す場合、立地条件を徹底的に調査します。そして問題ないと判断された物件を、加盟店に紹介します。
しかし加盟店側の条件や空き物件の状況次第では、ベストポジションで開業できるとは限りません。
条件が折り合わず無理な場所に出店してしまうと、苦しい状況に追い込まれてしまうんです。
効果的な解決策があればいいのですが、タイミングもあるため、自分自身の努力だけでは難しいところ。
本部と上手く連携をとって、最良の物件が見つかったらすぐに行動できるよう態勢を整えておきましょう。
広告が上手くできなかった
買取業の広告はテレビCM、チラシが中心です。そのため他の業種に比べて、広告宣伝費がかかります。
フランチャイズ本部によっては、毎月固定の広告費がかかる場合や、チラシを配るときだけ広告費が必要な場合などあります。
チラシは地域一帯に広く配布するため、売上の少ない店舗にとっては大きな出費となります。
ホームページやSNSで宣伝すれば十分なんじゃないかな、チラシって本当に必要なんだろうか…
そう感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、買取業のターゲット層は高齢者です。
SNSやインターネットを利用しないお年寄りにむけて、ネットで宣伝しても意味がないですよね。
そのため、テレビや看板などで宣伝したり、チラシを配布する必要があるんです。
フランチャイズなら、テレビやラジオのCMは本部が行ってくれます。
加盟店では定期的にチラシを配布して、効果的な宣伝活動をしましょう。
オーナーの能力不足
残念ながら、閉店になってしまう原因にはオーナーの努力不足もあります。
例えば従業員の人間関係が悪いと、お店の雰囲気も悪くなってしまい、客足が遠のいてしまいます。
お店の雰囲気を心地よくするのは、加盟店の仕事です。フランチャイズではお店を運営するのは加盟店です。従業員の教育はオーナーに任されます。
「お店を開いたら、あとは本部が何とかしてくれる」と考えている方は、加盟する前に考えを改めた方が賢明です。
他にも本部とトラブルになって契約を解消するケースもあるので、契約内容や経営方針を確認し、納得してから加盟するようにしましょう。
フランチャイズなら100%成功するわけじゃない
買取業のフランチャイズビジネスで閉店に追い込まれてしまう主な原因を3つ、ご紹介しました。
オープンしたお店がすぐに潰れてしまっては、本部にとっても利益になりません。
そのため本部は、成功しやすい経営方法を模索したり、スーパーバイザー(SV)を派遣してアドバイスなどを行います。
上手く活用することで、起業に失敗する確率はグッと抑えられるはずです。
それでも100%成功するわけではありません。
残念ながら、加盟店からお金を取ることしか考えない本部も、一部存在します。
自分にとって都合の良い情報だけを鵜呑みにしないで、じっくり吟味してから契約を結びましょう!