フランチャイズビジネスは、「未経験者でも始めやすい」「オープン前から集客しやすい」などのメリットがたくさん。
一方で、ニュースでは労働条件をめぐるトラブルが話題になりましたよね。
インターネットでは「ヤバいからやめろ」という意見も頻繁に見かけます。
それを知ってしまうと、「本当に大丈夫だろうか…」と心配になってしまいます。
結論からいってしまうと、「使い方次第」です。
フランチャイズ契約を結んだすべての人が不幸になるとはいえませんし、逆もまたしかり。
注意点をしっかりおさえておけば、失敗して廃業するリスクを避けることができます。
ここでは、特に重要な注意点を4つまとめました。
説明会に行く前に目を通しておけば、心強いお守りになるはずです。
やばいフランチャイズに共通するのは「ギャップ」。契約前に意識しておきたいポイントは?
いざ、フランチャイズを使って起業を考えた時、初めにするのは説明会への参加です。
しかし、説明会の話を鵜呑みにしないように注意してください。
説明会を主催している企業の方たちは、起業をしてくれる経営者を探しに来ています。
言葉巧みに、フランチャイズの良い部分を紹介し、都合が悪い部分は分かりづらくしている可能性もあります。
それが「やばいフランチャイズ」です。
契約する前には契約書をしっかりと確認してください。
わからない事を放置した状態で契約することは絶対にやめましょう。
仮に「今契約しないと人気があるので他の方が先に契約してしまうかもしれません」といわれたとしても、踏みとどまりましょう。
むしろ、契約相手の理解を確認しないまま積極的に話を進めようとする企業は怪しいと思って良いです。
きちんとしたフランチャイズの企業は、しっかりとした説明してくれるはです。
何故なら、フランチャイズのオーナーはパートナーに成功してほしいからです。
契約する前には、しっかりと契約するパートナーの企業のことを調べ、急がず判断してください。
「契約」の内容を自分の言葉で説明できるぐらいしっかり理解しておくこと!
フランチャイズ企業との契約の内容はしっかり理解してください。トラブルの原因になります。
契約の内容はフランチャイズ企業によってもちろん異なりますが、大まかな内容はフランチャイズ本部が提供する価値(商標や経営ノウハウなど)と、加盟店が守るべき義務です。
契約締結後は「それは知らなかった」は許されません。契約は書いてあることが全てです。
日本フランチャイズチェーン協会に登録している本部の場合、契約書の説明から締結まで、7日以上の検討期間をおくことを自主基準として定めています。
内容が理解できず、不安な場合には、弁護士などの専門家の力を借りるようにすることもオススメです。
少しでも疑問点があれば納得いくまで確認することが重要です。
契約の世界の原則は私的自治です。誰もが自由に契約を結ぶことができる一方で、契約をする以上はその約束を果たす義務が発生します。
自分がどのような義務や責任のもとで契約をしているのか、自分の言葉でしっかりと説明できるようにしておきましょう。
契約内容を理解しているつもり…は危険!
よくあるトラブルには「契約期間」「解約条件」「加盟金・保証金・ロイヤリティ」「テリトリー制」等があります。
例えば、起業をしたあとに経営指導や援助が不十分なので契約を解消したいが、本部が認めてくれない(解約の条件)、開業から一定期間が過ぎたら、近くに新しい加盟店ができた(テリトリー制)、ロイヤリティが高く、利益が伸びない(ロイヤリティ)等です。
特に注意したい観点ですので気をつけましょう。

「自分のやりたいこと」だけでは儲からない
フランチャイズ契約をして起業をしたとしても、それは自分のやりたい事や自分の営業方針、信念を貫いて利益が出ることを約束するものではありません。
フランチャイズ企業には長年培った経営方法や集客のノウハウがあります。まずは、納得いかずとも型にはまってみることをオススメします。

「本部が何とかしてくれる」なんて甘えた考えは捨てなさい
上記でフランチャイズ企業には長年培ったノウハウがあると記載しましたが、人に頼ってばかりでずっとうまくいくとは限りません。
やはり現場の状況判断をするための対応能力が必要になって来ます。
フランチャイズのメリットは、本部から経営指導やノウハウ支援、ブランド力の活用法などを教えてもらえるところです。
しかし、それらをどう活用してどう動くかはアナタ自身であり、動いた結果もすべて自己責任になります。
本部からのノウハウに頼りすぎて思考停止になっていると、「言うとおりにしているのに売上があがらないじゃないか」と不満に感じるかもしれません。
大切なのは、ノウハウから応用して自分で勉強すること、積極的に経営を学ぶ姿勢なのです。
フランチャイズは経営を学ぶための授業料、ともいえるかもしれません。
