フランチャイズのメリットの1つである、集客のしやすさ。
フランチャイズ本部の知名度があるからというのもありますが、広告宣伝の一部を本部が代行するからでもあるんです。
一見負担が減って楽に見えますが、油断していると経営が困難になる可能性があります。
その理由も含めて、今回はフランチャイズでの広告宣伝について説明します。
フランチャイズの広告宣伝は主に2つ
フランチャイズでの広告宣伝には、以下のものがあります。
- 本部が行う、チェーン全体の広告宣伝
- 加盟店が独自に行う広告宣伝
実は、加盟店は両方の費用を負担しなければいけません。
資料請求をした方なら、経費の部分で「宣伝広告費」「広告分担金」といった項目を見ていると思います。
本部が行う広告宣伝は、加盟店から集めた資金を使って行われているのが一般的です。
それに加え自分でも宣伝活動をしなければいけないため、毎月の広告宣伝費は大きくなりがち。経営を圧迫する原因にもなりかねません。
本部選びの際には、効果的な広報戦略を取っているかを見定める必要があります。
フランチャイズチェーン全体の広告
チェーン全体の広告宣伝とは、ブランドの知名度を上げるための宣伝活動です。
CMの放送や雑誌掲載など、大規模に宣伝します。
また、割引セールやキャンペーンなども含まれます。コンビニ業界でいうと、おにぎり100円セールや、クーポン券の配布などです。
これらの費用は高額になるため、本部だけでは負担しきれません。そこで、加盟店からもお金を集めるんですね。
この費用は「宣伝広告費」「(宣伝)広告分担金」などと呼ばれています。
どのタイミングで、いくら要求されるのかは、本部の方針によって変わってきます。
定額制だったり、売上金額や出店地域によって変動するところもあります。
ロイヤリティに含まれているケースもありますよ。
加盟店が独自に行う広告宣伝
加盟店は自分のお店を盛り上げるため、独自で広告宣伝を行います。
例えばチラシを周辺地域に配ったり、SNSで情報発信をしたりする方法があります。
本部によっては、チラシ製作を代行してくれるところもありますよ。
基本的には何をやっても自由ですが、事前に契約内容などを確認してからにしましょう。
例えばですが、お店の宣伝用に開設したSNSアカウントが炎上した場合、チェーン全体に影響してしまいますよね。
こういったトラブルを防ぐため、加盟店の宣伝活動に制限をかけている本部は多いんです。
フランチャイズにとってブランドイメージは財産ですから、契約違反には厳しく対処されることがほとんどです。
コンビニ業界では、商品の値下げを巡って裁判にまで発展しています。
良かれと思って始めたら、契約違反だった…。
そんなことにならないためには、本部に相談してみるのもアリかもしれません。
広告宣伝は、ここをチェック!
本部選びの際、広告宣伝については以下のポイントを確認することをおすすめします。
広告宣伝費の使い道
本部がどのような宣伝を行っているのか。
効果的な広告戦略を行っている本部なら、集客しやすくなります。
広告宣伝費の費用について
本部によっては、地域によって金額を変えているなど、費用が違うケースがあります。
その理由を確かめることで、広告戦略を知る手掛かりになります。
加盟店が広告宣伝を行うときのルール
トラブルを避けるために、契約前に必ず確認しましょう!
まとめ
フランチャイズならではの広告宣伝の仕組みを解説しました。
「本部主導のチェーン全体の大規模な広告」「加盟店独自の地域広告」の2段階で宣伝するため、より大きな効果が期待できます。
ですがお金をかけても、効果がなければ意味がありません。
本部選びの際には、「効果的な宣伝ができるのか」という視点も忘れずにチェックしましょう!