買取店を開業するには、まずは古物商の資格が絶対必要です。
公安委員会の許可と聞くと何やらビビりますが、専門家に頼まなくても、きちんと手続きを踏めば個人でも取得できる資格です。
私もネットで調べるだけで無事に取得できましたよ!
資格取得に必要な書類の中でも悩みがちなのが、略歴書に何を書けばいいのかということ。
正社員の経験がなくフリーターの場合、アルバイトって書いても大丈夫かなと不安になります。
アルバイトの経歴は資格取得に不利なのでしょうか?
私が実際に取得した経験からお話しします。
略歴書には堂々と「アルバイト」と書いてOK
実は警察署に提出する略歴書は、アルバイトでも全く問題ありません。
なぜかというと就職するための履歴書とは違い、欠格事由の有無を確認するためのものだからです。
古物商の資格の目的は盗品の売買や流通を防ぐこと。
なので、略歴書では自己破産や犯罪歴の有無が重要になります。
さすがに「無職」はヤバい?
なんなら「無職」でも資格を取得できます。
ちなみに、無職の場合は「○○高校卒業」「以降現在に至る」と記入するだけでOK。
転職を繰り返している人より記入が簡単ですね。
正社員として堅実に勤めているほうが印象はいいかもしれませんが、フリーターだからといって審査に不利になることはありません。
自分が犯罪に加担するような人間ではないということがちゃんと分かってもらえればいいわけです。
同様に専業主婦の場合も、そのまま正直に書いて大丈夫です。

略歴書は警察署でもらえば一石二鳥のメリットが
略歴書とは過去5年間の経歴を明記した履歴書のようなものです。
略歴書の様式は決められていないので、ワードやエクセルで自作することも可能です。
何を提出してもいいとはいっても、確実に資格を取得するためには、警察署で用意している書式を使う方がいいでしょう。
ホームページからでもダウンロードできますが、個人的には営業所を管轄する警察署の防犯係に直接行くことをおすすめします。
警察署の防犯係に行くとこんな感じです
私がうかがったときは、必要書類を渡して終わりではなく、提出資料の集め方や気を付けたほうがいいこと、ありがちな記入ミスなどの注意点も教えてくれました。
皆さん忙しそうで「何しに来た」みたいな雰囲気が漂い委縮しますが、実際に相談してみると親切な方が多いです。
警視庁のホームページではお役所用語が並んで難しく感じたことも、口頭で説明してもらうと理解しやすく、担当者の方から得た知識がその後の手続きの際にも役に立ちました。
行く手間はかかりますが、書類とアドバイスの両方をいっぺんに得られるので、結果的には自分のためになるかと思います。
古物商の資格取得後も、法律や制度の改正があれば警察署を訪れる必要があり、長いお付き合いになりますので、場所や担当者を確認しておくとのちのち安心です。
警察署に行くときの服装は?
取得に影響があるわけではありませんが、今後も相談できるような関係を作りたいと思うようでしたら、服装もある程度、気を遣いましょう。
とはいえ、スーツを着る必要はありません。
明らかに反社会的な格好で訪れるよりは、清潔感のある誠実な服装で訪れた方が対応もいいと思います。
もし行くなら営業所を管轄する警察署ですよ。
行くのなんて面倒!という方は警視庁のホームページからもダウンロード可能です。
アルバイトの略歴書の書き方
経歴はアルバイトでもOK。
古物商の資格取得にとって重要なのは必要な書類がすべてそろっていて、事実がきちんと記載されていることです。
略歴書記入のポイント
- 過去5年間の職歴を古い順から書く
5年前に在籍していた職場で働き始めたのがそれより以前なら、5年以上前から記入をスタートしてください。 - 経歴の最後は「以降現在に至る」で終わっていること
- 賞罰の有無 犯罪歴がなければ「なし」と書く。
- 住所氏名を正しく書く 住民票通りに記載する
- 印鑑を押す シャチハタ不可
- 公安委員会の前に都道府県名を書くこと
これは絶対ダメ、悪い記入例
通称で書く
「マックでバイト」と省略して書くのはアウトです。
正式な文書なので通称ではなく「マクドナルド〇〇店(アルバイトとして勤務)」と、省略せずにきちんと正式名称で書きましょう。
嘘を書く
・どうせ確認しないだろうからと適当なことを書く。
・アルバイトではかっこ悪いから、正社員と書く。
これらは絶対にNGです。
虚偽の申告は古物商の資格が取得できないばかりではなく、悪質だと認識されれば文書偽造の罪に問われる可能性があります。
個人で取得している人もいるので頑張って!
古物商許可証ゲット٩(ˊᗜˋ*)و pic.twitter.com/4rl7uU6Yy9
— Rocky@せどり頑張りますー? (@Rocky92997364) July 27, 2020
今日わ古物商の許可申請しに警察署行ったよワラ
— 黍 (@kbb_dope) July 28, 2020
まとめ
というわけで、フリーターでも古物商の資格は取得できます。
無職やアルバイトでも略歴書にはなんの問題もありません。
記入の際は印鑑の押し忘れなどに気を付けて、正式名称で事実を丁寧に書きましょう。
嘘を書くと、文書偽造の罪に問われる可能性もあります。
略歴書などの書類は管轄する警察署にもらいにいくと、アドバイスも受けることができて一石二鳥です。
古物商の申請にかかる手数料は19,000円。
書類に不備があり却下となった場合でも手数料は戻ってきません。
再提出するためには、もう一度手数料が必要となってしまい、もったいないですよ。
1回で申請が通るように、きちんと準備を整えて申請しましょう。
