やることはたくさんあるというけれど、起業するためにはどんな準備が必要なの?
周りとちょっと違うビジネスはどうやって見つければいいの?
起業を考え始めた人が、まず悩むポイントだと思います。
「どんなビジネスを構築するか(起業アイデア)」が決まっていれば、取るべき行動が見えてくるのではないでしょうか。
そこで今回、起業アイデアの探し方をご提案。周りと差を付けられるアイデアが見つかるかもしれません。
さらに、事業内容を考えるにあたって知っておくべき知識もまとめました。
このアイデアが果たして成功するのか、見極める際に身に着けておくと便利ですよ!
起業アイデアはどうやって探すの?
起業のアイデアは日常にあります。
企業の本質は人があまりやらないことややりたくないこと、不便と感じていることにあると思います。
人が嫌がったり面倒くさがったりしてやらないことを上手くビジネスに変え、更に効率が良くなる仕組みを作ることで、企業として流れに乗ることができると思います。
また、様々なものを観察し疑問を持ってみることも良いと思います。
私たちの周りには様々な商品やサービスがあり、その一つ一つがビジネスから生まれています。
売れる商品やサービスにはそれなりの理由があります。
その理由を分析することによって、世間で必要とされているニーズを把握することができ、起業のアイデアに繋がると思います。
自分の趣味やスキルを洗い出す
趣味などの好きなことや、自分の得意なことを活かしてビジネスにするのも方法の一つ。
自分が普段何気なく行っていることでも、それを必要とする人はたくさんいますし、価値があるものです。
この方法はひたすら一つのものを極めることによって、他者との差別化を図ることができます。
極めるだけでビジネスになるので、案件をこなしていけば更にスキルを高められますし、将来的には更にお金を稼ぐことができると思います。
「こうなればいいのに」と感じることを探す
普段生活をしていて不便を感じることは誰にでもあるはず。
その不便なことをビジネスにすることもアイデアの一つです。
スマートフォンを例に考えてみましょう。
屋外に出ると連絡を取ることが難しかった時代がありました。携帯電話が発明され、この課題は解決されましたよね。
更に機能を追加しカメラを搭載したり、今では当たり前のように音楽も聴くことができたり、現在ではパソコンに替わるぐらいの性能になっています。
スマートフォンを持っていない人の方が珍しいくらいに世の中に浸透し、ビジネスとしては大成功です。
このように、起業及びビジネスのアイデアは、人の不便に感じていたこと、つまり「こうなればいいのに」と思ったことを実現させることにあります。
すでにあるビジネスの真似をする
起業するなら、他の人がやらないような独自性のあることに挑戦することで、ライバルの少ないうちに市場を独り占めすることもできます。
しかし、初めから起業しビジネスを軌道に乗せるのは容易ではありません。
そこでオススメなのは、まず、すでにあるビジネスを真似てみることです。真似ることによってコツをつかむことができます。
すでにあるビジネスを真似して、そこから別のアイデアが生まれることもあります。
料理がいい例です。最初はレシピを見ながら調理をしますが、慣れてくると独自の味付けをしたり、具材を変えることで別の料理が生まれたりしますよね。
何事もまずは真似をして、そこから独自性を出すことも成功の秘訣のひとつです。
起業前に身に着けたい3つの知識
アイデアの他にも、起業する前に身につけておきたい知識があります。
起業をする上で必ず納めなければならない税金のこと、業界の事情、マーケティングです。
できるだけたくさんの知識を身に着けて、スムーズに起業の準備を行っていきたいですね。
税金やお金に関する知識
個人事業主として起業するのか、法人として起業するかによって必要な税金の知識は異なります。
個人事業主として起業する場合は「所得税、個人住民税、個人事業税、源泉所得税(従業員が居る場合)、消費税(場合による)」の5種類。
5種類のうち2種類は条件に当てはまった時に発生する税金です。ご自分の起業アイデアに当てはまるかどうか、考えてみてくださいね。
個人事業主の場合、前々年の課税対象売上高が1000万円以下だった場合、消費税が免除されます。
起業時の場合、前々年はビジネスをしていないので、2年間は消費税が免除されますね。
法人として起業する場合は「法人税、法人住民税、法人事業税、消費税、源泉所得税」が発生します。
業界のこと
どのような業界が世の中にあるのかを知ることは大切なことです。
どのような業界が利益を出しているのかを知ることで、起業前につくる事業計画の精度も高まります。
人気の有る商品やサービスは多岐にわたって社会に浸透しているため、自然とライバルも多くなります。
アイデアが出ても、まずはその業界の事をよく調査し、社会の中でどのようなニーズがあるのかを知ることが大切になってきます。
この調査をせずに起業すると、市場の状態にかかわらず、需要と供給にズレが生じて経営がうまくいかなくなるおそれがあるので注意しましょう。
また、業界によっては、取得しておくと役に立つ資格もあるのでぜひ検討しましょう。
マーケティング
マーケティングとは簡単に言うと、売りたい商品やサービスを消費者や顧客に対して売っていく仕組みを作ることです。
起業をしても、売れる仕組みが無ければ経営も出来ませんし、起業して失敗するだけになってしまいます。
マーケティングを成功させるコツは、消費者にとって価値のある商品やサービスを生み出すことにあります。
売りたい商品やサービスについて広く知ってもらえるように宣伝をし、徐々に顧客を増やしていくことで売上を拡大します。
ブランディングも大切です。商品の付加価値が高まることで、売りやすく利益をあげやすい仕組みを作ることができます。
家電メーカーで考えてみましょう。特定のメーカーは消費者からの信頼が高く、「このメーカーの商品なら間違いない」という消費者の意識が良い連鎖を生み、巨額の予算を広告に使わなくても自然に製品が売れます。
これもマーケティングの一例といえるでしょう。
まとめ
起業とは「新しく事業を始める」ということです。
起業のアイデアは日常に隠れています。
日常の中にある不便なこと、誰もやろうとしないことが新しいビジネスの形になっていくのだと思います。
自分の趣味やスキルをビジネスに活用することで、事業を楽しく継続できるうえに、スキルも高められるようなこともあります。
さらに「何故そのビジネスのアイデアを出したのか?」と常に意識しておくことも大切。常に初心を意識していく事によって、たとえ困難な状況に直面してしまったときでも踏ん張ることができるからです。
アイデアは考えているだけでは価値を生みません。形にしてこそ価値を生みます。
ぜひこの記事を参考に、起業や独立を「考える」だけでなく行動につながる一歩になることを願っています。