本部のブランド力や商品を利用してビジネスを始められるフランチャイズ。
気軽に始められるイメージがありますが、契約期間は1~3年と長く、「試しに契約してダメなら解除しよう」なんてことは出来ません。
フランチャイズの契約はクーリングオフ制度が使えないので、一度契約をしてしまうと解除することがとても難しいんです。
そのため、本部選びは起業後の明暗を分ける重要な選択です。
そこで今回、本部選びで失敗しないために知っておきたいポイントについてまとめました。
フランチャイズ選びで失敗しないために、経営戦略を立てよう
そもそも論になってしまいますが、フランチャイズはビジネスの仕組みのひとつ。
つまり、「ビジネスをするための手段」でしかありません。
あたりまえでしょ?と思う方も多いですよね。
でも起業準備を進めているうちに、このことを忘れてしまうケースが結構あるんです。
加盟金やロイヤリティの安さに気を取られ、考え方の合わない本部と契約してしまう…なんて話はよくある一例です。
自分がどんな戦略で経営していくのかを見極めて、それに合ったプランを用意している本部を探すこと。
これが、失敗しないための本部選びに重要なポイントです。
経営戦略を立てるにはどうすればいい?
経営戦略といっても、そこまで難しく考えなくても大丈夫です。
目標を立てて、そのために何が必要なのかを調査して、解決策を選ぶ…
それが経営戦略の基本です。
フランチャイズ選びにおいては、以下の2つのポイントが重要。
- 起業する目的
- 経営するうえで大切にしたい価値観
それぞれ解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
まずは、「起業して何を叶えたいのか?」を考える
戦略を立てる前に、まずは「起業する目的」です。
自分が起業したい理由は何か…
起業して、どうなれば満足なのか…
起業してどうしたいのかが分かれば、そのために取るべき行動、つまり戦略も見えてくるはずです。
自分の目的がぼんやりして分からない人は、紙に書きだしてみることをおすすめします。
まとめなくてもいいのでとにかく思いつくままに書いてみてください。
考えを書きだした紙を少し遠くから眺めてみると、自分の本当の気持ちや目的がつかみやすくなりますよ。
起業する目的が把握できると、フランチャイズ本部の選択を間違えるリスクがグッと抑えられます。
経営するうえで「大切にしたいこと=価値観」は本部によって違う
経営するうえで「何を大切にしているのか」は、本部によって違います。
そして、その価値観は戦略に深く関わってくるものです。
なので「自分の価値観」と「本部の価値観」が合っているか、きちんと確認しておきましょう。
自分と本部の間で価値観がずれていると、トラブルにつながる危険があります。
例えばセブンイレブンでは本部と加盟店オーナーのあいだで、営業時間に関するトラブルがあり話題になりましたよね。
トラブルを避けるために、本部は契約前の面談中に、なるべくお互いの価値観を確認し合うようにしています。
面倒だと感じるかもしれませんが、しっかりと話し合いに臨みましょう。
まとめ
あなたが起業する目的は何ですか?
「家族との時間がほしい」「自分らしく働きたい」「自由に使えるお金がほしい」などなど、起業の数だけ目的はあると思います。
あくまでも、フランチャイズはビジネスをするための手段です。
本部選びに失敗しないためには、自分の「起業する目的」と「経営するうえで大切にしたいこと」を把握して、それに合った本部を探すこと。これが大切です。
この2つは後に事業計画書を書くときなどにも関わってきますし、何より経営戦略の根本的な基準です。
あなたが大切にしたいこと、5年後の自分、最終的なゴールなど、自分が思い描く起業のイメージを紙に書きだしてみてください。
フランチャイズ本部と契約する前に、いま一度あいまいなところはないか、振り返ってみることをおすすめします。