仕組み・ビジネス

中高年の起業は落とし穴だらけ!?失敗しないための3つのポイント!

頭を抱える中高年

起業が成功するのに年齢は関係ありません。
50歳を過ぎても、若い人には負けない体力やアイデアがある人もたくさんいます。
さらに、中高年ならではの経験や責任感も起業の役に立ちます。

だからといって「とりあえず開業してみなよ!」とはいえません。
実際に中高年の起業は、若い世代の起業に比べてリスクが高いんです。
退職金や老後の資金を投資したのに、廃業することになってしまった…
なんてことにならないよう、今回は中高年の方が起業するにあたって注意したいポイントと、失敗を回避するためにやるべきことをまとめました。

50代の人が独立開業するメリットをまとめた記事もありますので、こちらも参考にしてください。

50の形に膨らんだバルーン
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中高年の起業で失敗する人の共通点とは?

お会計ができず悩む中高年男性
せっかく起業したにも関わらず、失敗してしまう人には共通点があります。
失敗してしまう原因は、中高年と言う年齢のせいだけではないんです。
若い人よりも何かが劣っている訳でもありません。
むしろ、人生の経験値が多いので有利なぐらいです。
懸念があるとすれば体力くらいでしょうか?
ここでは、中高年の人が起業を失敗してしまう原因を解説します。

「会社の看板がなくなる」ということを甘く見ている

起業してしまえば、これまで勤めていた会社の看板は一切使うことは出来ません。
過去に働いていた会社では上手く仕事をこなし実績を残していたとしても、「看板」としての実績はその会社のもので、新しく起業する会社には一切関係がないのです。
会社の「看板」は長い時間をかけて実績を作り、ブランドを周知して作り上げたものです。

ですから、起業するときにはこれまでの看板を捨てて、自分で新しく看板を作らなければいけません。
これまで働いていた会社も山あり谷ありの出来事を乗り越えて大きくなっていったかもしれません。
それを一から作るという事はそう簡単なことではありません。

どんな有名会社でも初めは誰も知らないところからスタートしています。
知名度が上がるまでには、創業者の努力や苦労があります。
みんなに知ってもらえる会社となれるよう頑張りましょう。

手持ちの資金をすべて使ってしまう

手持ちの資金を全て使ってしまうことは、起業する上で最も危険なことです。
なぜなら、起業して絶対に成功できる保証はないからです。
もし確実に成功できる人がいるとしたら、トレンドやニーズに関して相当の分析力や情報収集能力がある人です。
また、人生なにが起こるかはわかりません。
病気や交通事故で突然働けなくなったり、リーマンショックなど世界的な不況が起きる可能性もあるのです。

もしあなたが絶対に成功するという自信があったとしても、先の「何らかの不測の事態」を考えておくべきなのです。
少ない資金で起業をされる方は多いと思います。
足りないからとすべて使うのではなく、もしものために資金を残しておくことが長く安定して事業を続ける秘訣です。

ひとりよがりで進めてしまう

自分の価値観だけが正しいと考えて、ひとりよがりで進めた結果、起業に失敗してしまうことはよくあるパターンです。
特徴としては、「人の話を聞かない」「世間のブームやニーズを無視している」「物流の流れを見ていない」などが挙げられます。
自分では成功できると思っても、世間では需要の無い商品やサービスである場合があります。

成功した起業家のインタビューから気が付く共通点は「偉くなっても常に情報を入れている」「人の話を聞く」です。
過去の実績や肩書にこだわり、会社にいたときと同じようにやれば上手く行くと考えている人も要注意です。
起業する前に、まずは世間のニーズを調査しましょう。
お金をかけて商品を仕入れるのは、十分な裏付けをとってからでも遅くありません。
時代の流れや消費者の嗜好は日々変化しています。
変化を察して、ニーズに合わせていくことが、起業を成功させるコツです。

失敗を回避するためにできる3つのこと

リスク回避のイメージ
ここまでは中高年の方によく見られる失敗の原因を分析してきました。
過去に成功した経験があると、逆に考え方が固まってしまうものです。
次は、失敗を回避するためにできることを3つに絞って紹介します。

【看板は大事】フランチャイズチェーンへの加盟も選択肢に入れること

起業する上で大切なことはお店の価値を知ってもらうことです。
誰にでも信頼される看板を得る近道は、フランチャイズへの加盟です。
自分自身のブランドを持つことは起業家の憧れです。
しかし、無名の一般人がいちからブランドを作り上げ、初めから安定してお客さんを得ることは難しいです。

お店がオープンしたときは物珍しさからお客さんで賑わっていたのに、数カ月で飽きられてしまい、一年もたたずに閉店してしまった…なんてお店を見たことありませんか。
せっかく起業したのに、すぐに閉店しまうのは何としても回避したいところです。
フランチャイズに加盟するということは、一目で価値が分かる看板を手に入れることができるということです。

さらにフランチャイズ本部が蓄積している営業のノウハウを得られるというメリットもあります。
全国にある加盟店の成功事例や失敗事例を集約し、対策を練られているので心強いことこの上ないです。

【最初は小さく!】はじめは小規模に始める

起業したからといって、初めから大きな資金が必要なわけではありません。
小規模の資金ではじめて様子を見ることもアリです。

必ず起業が成功するとは限りません。
儲けが不確実な状態で、大きな資金を投じることは危険性が高いといえます。
自分や家族の生活も考えて、慎重に始めることが大切です。

何事も小さな積み重ねが大事です。
少ない資金ではじめて、コツコツと売り上げを積み重ねて大きな成果を目指しましょう。
小規模の資金でスタートすれば、手元に資金を残すこともできて万が一の場合にも安心です。
売上の動向をみて、自分の経営が世の中のトレンドに合致しているようなら、適切なタイミングで大きく資金を使うことをお勧めします。

【常に情報収集】社会情勢や業界は変わる!取り残されてはダメ!

世の中の社会情勢や業界は日々変化しています。
長年培ってきたノウハウだけでは対応できないことも多くでてくるでしょう。
これまでの成功体験に固執すれば業界や時代から取り残されてしまいます。

過去の経験や人脈にこだわらないことも大切です。
経験値や人脈はとても役に立ちますが、それですべてをカバーすることはできません。
常に新しいチャレンジを忘れず、若い世代からも貪欲に流行や知識を得るようにしましょう。
若い世代の流行に無関心になれば、成功からはかけ離れてしまうことでしょう。

先に生まれ、今の時代を作って来た大人の方が、更に今の時代を作る。それを実行するために若い世代に対して、プライドを持ちつつも大切なことを理解して、謙虚さを持って教えを乞う、とても立派でカッコいいと思います。

ここが、大人としての余裕を見せる場面でもあると思います。
これは、広い見聞がある中高年の方の強みであり、何が活かせて何が足りないのかを見極められる冷静さだと感じます。

今はインターネットなど、社会のトレンドやニーズを知る術は多々あります。
日々情報を収集し学んでいくことが成功していく秘訣であり、日々経営していく中ではとても大切なことです。

まとめ

人生の分岐点ともいえる年代での起業の失敗は避けたいところです。
誰でも周りから認められたい欲求があり、過去に積み上げてきた実績を無駄にはしたくないものです。

中高年の世代ほど自分のやり方にプライドがあります。
これまで一生懸命努力して、経験値を稼いできたことは貴重な財産です。
しかし、せっかく積み上げて来た経験も使い方を間違えては本末転倒。
起業する仕事に対して、過去の実績や経験を活かすことは悪いことではありません。

特にプライドの高い人は強い向上心があり、起業家に向いています。
そんなプライドを無駄にしないためにも、まずは自分自身を見つめなおしてみてください。
自分を過大評価していたり、ひとりよがりだと感じたら周りの人や情報に耳を傾けてみましょう。
思いもよらないアイデアに成功のカギがあるかもしれません。

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