フランチャイズでの独立なら本部のサポートと大手の看板があるから安心。
そんな安易な考えで開業すると痛い目をみるかも！？
日本国内のフランチャイズ本部数は約1,300チェーン。
すべてが順調な経営ばかりではありません。
今回はフランチャイズオーナーが陥った思わぬトラブルを紹介します。
契約前に気を付ければ防げるトラブルもたくさんありますよ。
フランチャイズでよくあるトラブル３つのケース
フランチャイズの魅力はなんといっても運営ノウハウのマニュアル。
開業前の立地選びから、仕入れ、営業方法、販売ルートまで、詳細に指導してくれるため、素人でも参入しやすいことが特徴です。
そのため脱サラして、全く未経験の分野に挑戦するオーナーもいますが、実際に開業してみるとこんなはずではなかった、、、と思うことが。
フランチャイズで開業したオーナーのよくあるトラブル具体例を紹介します。
１． 勧誘の甘い言葉に注意！
子ども好きのAさんは、フランチャイズで教育系の事業を始めることにしました。
あるフランチャイズ本部の説明会で、出会った担当者が明るく親切で好印象。
「月々〇〇万円は確実に見込める」「間違いない立地を紹介します」「生徒も紹介します」という勧誘を聞いて即座に加盟を決めました。
すっかり安心してオープンしたものの、実際には生徒はさっぱり集まらず、儲かるどころか家賃や人件費で毎月赤字続き。
本部に抗議したところ「オーナーさんの努力次第とお話ししたはずですよ」とあしらわれてしまいました。
改めて契約書や説明資料を見てみると、「売上を保証」ではなく「見込み」や「想定」などのあいまいな言葉で書いてあったそうです。
説明会でいろいろと資料を見せられましたが、数字や法律用語ばかりでよく分からず、何とかなるだろうと甘い考えでスタートしてしまったことがトラブルの原因に。
感じのよい担当者の言葉をうのみにせず、自分でしっかりと契約書や資料を読むことが大切ですね。
２．しょぼいノウハウにがっかり！
個人で開業したものの、経営が苦しかったBさん。
フランチャイズ本部の宣伝力や効率的な営業ノウハウ、オリジナルの資材に期待して、フランチャイズチェーンに加盟することにしました。
ところが、契約してからマニュアルやノウハウを教えてもらったところ、すでに知っていることばかり。
期待していた儲かる営業方法も「ちらしを配る」「割引券を発行する」などいたって常識的なことでした。
しかも、割引目当てのお客様は細かい注文やクレームが多く、もともといた固定客のフォローがなかなかできずに疎遠になってしまいました。
こんなトラブルにあうなら、フランチャイズに加盟せず自分で続けていた方がよかったかもしれませんね。
３．研修という名のタダ働き
念願の飲食店、素人から始められるということがウリのフランチャイズチェーンに加盟することを決めたCさん。
「研修でばっちり教えるから大丈夫ですよ」とのことで、実際の店舗で働きながら社員の指導を受けることに。
ところが、研修は早朝の仕込みから始まり、深夜の閉店後の片付けまで、毎日くたくたになるまで続きます。
得るものがあればいいですが、次々訪れるお客様の対応に追われ、社員に質問することもできずに終わってしましました。
結局、融資のことや税務的なこと、経理的な知識など経営者として必要なことはなにも聞けず、アルバイトなら誰でも知っているような知識を得ただけで研修は終了。
多額の契約金を払った上に、無料のアルバイトとしてこき使われる……知っていたら契約しなかったかもしれませんね。
まとめ
フランチャイズ本部も決して加盟希望者をだまそうと思っているわけではないですが、説明会ではどうしても成功例を紹介してしまうものです。
勧誘の甘いセールストークだと思って、用心してくださいね。
フランチャイズ本部の契約書は法律的に問題が無いように、よく練られているものなので、後で失敗したと思っても、契約金やロイヤリティは戻らない場合がほとんどです。
契約書や資料は細かい数字までよく確認する、実際にそのフランチャイズ本部で開業したオーナーから話を聞くなど契約前にはよく考えてください。
フランチャイズ本部がほかの加盟店のオーナーを紹介してくれることもありますが、この場合は成功している店舗や本部寄りの店舗のことが多いので、良いことばかり言ってもあまり信用しない方がいいかもしれません。
ネットで調べたり、知り合いに聞いてみたり、お客さんとして来店して話を聞いてみたりするといいですね。
セールストークはうのみにせず、よく検討してくださいね！
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