新型コロナの感染拡大は、未だとどまるところを知らず。
経済に大きな影響を与えています。
しかし一方で、新しいビジネスのチャンスでもあります。
働き方も含めた生活様式に変化が求められ、新しいニーズが生まれているからです。
そんなウィズコロナの時代に、フランチャイズで出来ることは何なのか。
最近のフランチャイズ事情とあわせてご紹介します!
コロナでフランチャイズはどうなる?
2020年3月頃から外出の自粛要請がはじまり、飲食店や観光業などを中心に経済が停滞。
自粛要請が解除されてから、少しずつ日常が戻ってきていますが、今なお客さんが離れたままのお店もあります。
自粛要請はフランチャイズビジネスにも影響がありました。
フランチャイズの合同説明会ともいえるフランチャイズショーの中止、一時期はフランチャイズ加盟の募集も減っていました。
今は再開しているところも多いですが、まだまだ元通りとはいかないのかな…というのが、個人的な感想です。
大手企業の調達ルートで物資不足に対応
新型コロナウイルスが日本に上陸した頃、転売屋(転売ヤー)などによる買い占めに苦しんだ人も多いのではないでしょうか。
政府がマスクの転売禁止令を出してくれたおかげもあって、最近はマシになりましたが…。
そんな中フランチャイズチェーンでは、いち早く対策に乗り出していました。
本部によりますが、フランチャイズ本部は商品などの調達ルートが多く、在庫の確保がしやすい強みがあります。
そのため入荷量こそ落ちたものの、何日も在庫がない…ということはあまりなかったんだそう。
また従業員を守るために、消毒スプレーやマスクなどを配布したフランチャイズ本部もありました。
フランチャイズビジネスは本部の存在感が強いビジネスです。
きちんとした本部を選ぶことができれば、有事の際にはやはりメリットになるといえるでしょう。
今回の新型コロナの感染対策も判断材料になると思います。
在宅でOK!説明会はオンラインでも可能に!
新型コロナウイルスの影響で、フランチャイズの説明会などにも影響がありました。
説明会やイベントが中止に追い込まれ、計画が狂ってしまった人もいると思います。
運営の判断によりますが、今のところフランチャイズショーなどのイベントは開催に向けて進んでいるようです。
本部が行う個別の説明会(面談)も再開していますが、やはり対面は受け付けないなどの制限は残っています。
そんな中「ZOOM」などのアプリを使って、オンライン説明会(面談)を受け付けている本部が増えています。
パソコン(スマートフォン)さえあれば、フランチャイズ本部の人とビデオ通話でやり取りが可能。
今後も、オンライン上でやりとりを進めていく本部が増えていくと思われます。
自宅から出る必要がないので、感染リスクがありません。
さらに、交通費もゼロ。意外とメリットが多いですね!
コロナで倒産した大手企業も…
倒産した企業は9月3日現在で488社まで上っています(帝国データバンクより)。
その中にはフランチャイズ本部も。
米スポーツジム大手「ゴールドジム」が経営破たんしたニュースを、覚えている人も多いのではないでしょうか。
日本でもカプセルホテルを運営する「ファーストキャビン」が、裁判所に破産申請した例などが出ています。
本部が倒産した後、加盟店が経営を続けていくことは可能です。
ですが本部という後ろ盾がなくなるため、経営環境は厳しくなりがち。
そのため、連鎖的に加盟店が倒産してしまう…なんてことも。
他の加盟店と協力していくなどの対策が必要となります。
これからがチャンス!オススメしたい業種3選
経済状況が不安定な中、起業して自力で収入を得ることに魅力を感じている人も多いのではないでしょうか。
フランチャイズビジネスは、未経験でもはじめやすいためオススメ。だからといって、需要のない業種を選ぶと経営が苦しくなる可能性も。
新型コロナが猛威を振るう中でもオススメな業種には、以下のようなものがあります。
- バーチャルレストラン(ゴーストレストラン)
- オンライン学習のある塾
- ハウスクリーニング
- 買取業
過去の記事と被っているものが多いですね…
というのも、事業の特徴が「家でできるサービス」「対面での対応が少ない」だからなんです。
…実は別の理由からオススメしたいんです!
その理由も含めて、詳しくご説明します。
バーチャルレストラン(ゴーストレストラン)
日本ではまだなじみのないビジネスモデルですが、実はすでにお世話になった人も多いはず。
バーチャルレストラン(ゴーストレストラン)とは、客席を持たずデリバリーのみを行う飲食店のこと。
「UberEats」などオンラインのデリバリーサービスが広がったことで、徐々に増えてきています。
従来のデリバリー専門店との違いは、複数のブランドをひとつのキッチン(お店)で扱えることです。
そのため、幅広い客層に合わせたメニューの提供が可能。
リピータ獲得につながりやすい、ニーズに合わせたメニューの変更が簡単といったメリットがあります。
さらに客席を持たないので、立地条件に悩むことなくお店を開けます。
接客の必要もないため、人件費を安く抑えて開業することも。
お料理好きの人にオススメです。
オンライン学習のある塾
オンライン学習は数年ほど前からありましたが、緊急事態宣言による休校・塾の自粛などの影響でさらに注目されるように。
密閉・密室・密集の「3密」を避けながら自宅で勉強できるオンライン学習は、今後もニーズが高まっていくと思われます。
こうした背景から、フランチャイズでもオンライン学習を取り入れた塾のプランが増えつつあります。
授業を動画で行ったり、ビデオ通話で生徒に勉強を教えたり…。
また新たな通信規格「5G」が登場したことで、今後さらに教育の幅が広がるのではないかと個人的に思います。
ひょっとしたらVRを利用して、塾にいるかのように授業を行える時代がくるかもしれませんね。
ハウスクリーニング(清掃業)
新型コロナの感染防止のためには、とにかく除菌が重要。
新型コロナウイルスは感染力が強いため、今まで以上に徹底したいところ。
そうした中でハウスクリーニング(清掃業)では、除菌清掃サービスが人気です。
スタジオや施設、オフィスなどの空間そのものを除菌したり、スイッチなど人が触れる場所の清掃したりして、感染のリスクを下げることを目的としています。
フランチャイズビジネスなら、クリーニングのノウハウや清掃道具は本部が用意してくれるので安心。
力仕事もあまりないので、シルバー世代や女性でもはじめやすいビジネスです。
買取業
接客が必要になる仕事ではありますが、オススメしたいのが買取業。
その理由は「経済への不安」。
新型コロナの感染拡大によって、経済への不安が強まっています。
その証拠に、国内の金相場が40年ぶりに過去最高値を記録。資産として金を求める人が増えたんですね。
また「物を現金に換えたい」というニーズも高まってきており、今後も買取業の需要は続くのでは?と個人的に睨んでいます。
買取業は商品の価値を見抜く目利きが必須となるため、未経験で始めることは難しいビジネスです。
目利きがあっても、知名度が低いせいで上手くいかない…ということもあるそうです。
フランチャイズビジネスなら、研修やサポートなどが充実しているため、安心して始めることができます!
まとめ
新型コロナへの警戒は、第二波の到来でさらに強まっています。
フランチャイズチェーンのような共同体の中にいれば、それだけ多くの情報が集まり対策が取りやすくなります。
ですが、フランチャイズならどこでもいいというわけではありません。
本部・加盟店共にいつ倒産してもおかしくない時代です。
後悔の無いように、加盟する前の情報収集はしっかりすることをオススメします。