デメリット

フランチャイズは詐欺じゃない!ネズミ講と何が違う?

みなさん、「フランチャイズ」って聞いたことありますよね?
コンビニやファストフード店が代表的な例ですが、このフランチャイズはよく誤解されています。

「え?フランチャイズってねずみ講みたいなもの?」
「あれって、マルチ商法の仲間じゃないの?」

こんなふうに思っている人、けっこういるんじゃないでしょうか。
でも、ちょっと待って!
それは大きな勘違いです。

今回の記事では、フランチャイズについての誤解を解き、実際にどんなものなのか、ねずみ講やマルチ商法とどう違うのかをわかりやすく説明します。
フランチャイズはれっきとした合法的なビジネスモデルです。
ただ、仕組みが少し複雑で誤解されやすい部分があるんですよね。

不必要に警戒することで、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうのはもったいないですからね。

この記事を読めば、フランチャイズとねずみ講の違いがよくわかるはずです。

そもそもフランチャイズって?


「フランチャイズ」と聞くと、なんだか難しそうですよね。
でも、実はそんなに複雑じゃないんです。
簡単に言うと、フランチャイズは「お店の複製」を作るシステムなんです。
では、もう少し詳しく見ていきましょう。

フランチャイズって何?

フランチャイズは、ある会社(本部)が自分のビジネスモデル、ブランド、ノウハウを他の人(加盟店)に貸し出して、その人たちに同じようなお店を運営してもらう仕組みです。

本部のことを「フランチャイザー」、加盟店のことを「フランチャイジー」と呼びます。

本部が育ててきたビジネスのノウハウや信用を短期間で得ることができるため、ひとりで起業して開業する際のリスクを軽減することができます。

「ねずみ講」「マルチ商法」と似ている印象を受けるのは本部(フランチャイザー)が、ねずみ講における「親」や「上位会員」を想起させるからでしょうか。
決定的に異なるのは、「早いもの勝ち(無限連鎖取引)」の仕組みが無いことです。

もちろんフランチャイズ契約も法律行為ですから、契約時の注意点やビジネスモデルのメリット・デメリットはあります。

フランチャイズの仕組み、こんな感じ!

本部(フランチャイザー)が、成功しているビジネスモデルを持っている。

加盟店(フランチャイジー)は、お金を払って、そのビジネスモデルを使う権利を買う。

本部は、加盟店にブランド名やロゴ、経営ノウハウを提供する。

加盟店は、本部のやり方に従ってお店を運営する。

加盟店は、売上の一部を「ロイヤリティ」として本部に支払う。

簡単に言うと、「成功しているお店のレシピを買って、自分のお店を出す」みたいな感じですね。

フランチャイズのいいところは、ゼロからお店を始めるよりも、すでに成功している仕組みを使えるところ。
でも、自分のやりたいようにお店を変えるのは難しいという制限もあります。

こう見ると、フランチャイズは、ねずみ講やマルチ商法とは全然違うって分かりますよね。
フランチャイズは、実際にお客さんに商品やサービスを提供する、れっきとしたビジネスなんです。

次は、フランチャイズとよく間違えられる他のビジネスモデルについて見ていきましょう。
どこが違うのか、はっきりさせていきますね!

フランチャイズってなに?フランチャイズとは、本部(フランチャイジー)が持つブランド力やノウハウ、仕入れなどを提供する代わりに、加盟店(フランチャイザー)はロイヤリティを支払うというビジネスモデルのことをいいます。この他にもフランチャイズの専門用語などをまとめています。...

フランチャイズと混同されやすいビジネスモデル


フランチャイズってよく他のビジネスと間違えられてしまうんです。
特に「ねずみ講」「マルチ商法」「代理店」とごっちゃになることが多いようです。

でも、実はぜんぜん違います!
一緒に見ていきましょう。

ねずみ講

ねずみ講ってどんなもの?

新しい人を勧誘して、その人からお金をもらう仕組みです。
勧誘した人数に応じて報酬がもらえます。

例えば、あなたが3万円を払って会員になります。
次にあなたが新しい会員を3人勧誘して入会させると、上位組織には9万円が入ります。
その勧誘の対価として、あなたはひとり1万円ずつの3人分、合計3万円を受け取る仕組みです。

そのため、どんどん人を増やしていく必要があるんです。

フランチャイズとどこが違うの?

ねずみ講は違法!
ねずみ講は法律で禁止されている違法行為です。
他人を勧誘して会員費を徴収し、その徴収した会員費を上位組織に上納することで利益の分配を受けるビジネスです。

会員が無限に増えていく限り、早期に入会した人物は多額の利益を得ることができます。
しかし、現実には人口に限りがあるため、すぐに新規の会員を勧誘することはできなくなります。
「無限連鎖講の防止に関する法律」で禁止をされている違法行為です。

ねずみ講は新規会員を増やすこと、フランチャイズは商品やサービスを売ることが目的です。
ねずみ講はいつかは破綻します!
フランチャイズは合法的なビジネスで、続けられる仕組みです。

マルチ商法

マルチ商法の特徴は?

マルチ商法には実は明確な定義はありません。
仕組み自体はネズミ講と似ていますが、会員費ではなく特定の商品の売買が介在します。
商品を販売しながら、新しい販売員も勧誘します。

会員は上位会員から商品を購入し、自分より下位の会員または他者に販売し利益を得ます。
その利益を上位会員に上納することで、利益の分配を受ける仕組みです。
自分の下に入った人の売上からも収入が得られるのが特徴です。

ネットワークを広げることが重要になります。

フランチャイズとの違いは?

「早いもの勝ち」で会員になることで多額の利益を得ることができるように錯覚を起こしやすいですが、これもねずみ講と同様、相当量の販売を継続しなければビジネスとしては成立しませんので注意が必要です。

ネズミ講と異なり、これ自体は違法行為とはされていませんが、商材や勧誘方法によっては違法行為と認定される場合もありますので注意しましょう。

マルチ商法は人を勧誘すること、フランチャイズは商品・サービスの販売が中心となります。
マルチ商法は在庫を抱えるリスクもあります。

代理店

代理店ビジネスってなに?

メーカーや卸売業者の代わりに商品を販売するのが代理店です。
特定の商品やブランドを扱う権利をもらっています。
自社の名前で営業活動ができることが多いです。

ねずみ講とマルチ商法とは2つの意味で決定的に違いがあります。

ひとつは違法でもなくグレーでもないこと
もちろん極めて理不尽な代理店契約の場合は別ですが、代理店契約は日常でよくみるビジネスです。

ふたつめは、あなたがなにかを販売したとき、あなたと顧客(買い手)とは売買契約はありません。
シンプルに仲介しているだけです。

代理店契約というのは、売り主の代わりに営業をし、お客さんを紹介する代わりにその仲介手数料をもらうビジネス、と理解しておきましょう。

フランチャイズとどこが違う?

特定のブランドや商品を扱えたり、一定の地域で販売する権利があるところがフランチャイズと似ていますね。

フランチャイズとの違いとしては、フランチャイズは本部のルールに従う必要がありますが、代理店は経営の自由度が高いです。
また、フランチャイズは基本的に1つのブランドだけですが、代理店は複数のブランドを扱えます。

しかし、代理店は比較的独立して経営するため、フランチャイズのように本部からの支援が手厚くありません

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こうして見ると、フランチャイズは他のビジネスモデルとはかなり違うって分かりますよね。
フランチャイズは、確立されたブランドと経営ノウハウを活用して、自分のお店を経営するシステムなんです。

次は、フランチャイズの特徴をもっと詳しく見ていきましょう!

これだけ押さえれば大丈夫!フランチャイズの特徴


さあ、ここからが本題です!
フランチャイズの特徴をしっかり押さえていきましょう。
この3つを理解すれば、フランチャイズの基本はバッチリです!

商号

商号って何?なぜ大切なの?

商号は、簡単に言うと「会社の名前」のこと。
会社を設立し法人として活動をすることを第三者に証明するためには法務局に「登記」をします。
この申請のときに「この◯◯という会社はわたしがつくりました」と登録するわけですね。
証明書なので、登録されている会社と全く同じ会社名で突然に名乗ることができません。

歴史を持つ有名な会社と同じ名前の会社をつくり、いろんな人がいろんなところで同じ会社名を名乗れると、世の中が混乱してしまいます。

商号使用権ってどういうこと?

本部から、「この有名な名前を使っていいよ!」と許可をもらえることです。
フランチャイズでは、有名な商号を使えるのが大きな魅力!
例えば、「○○○バーガー」という有名チェーン店の名前を使えるんです。

お客さんにとっては、知っている名前のお店だから安心ですね。
新しくお店を始めても、すぐにお客さんが来てくれる可能性が高くなるんです。

会社名というのはその会社の信頼そのものですので、フランチャイズ契約でその「信用」のもとにビジネスを始められる、というのは大きなメリットのひとつですね。

商標

フランチャイズで商標はどんな役割?

商号と似ていますが、商号が「会社名」という名前だけなのに対して商標は商品やサービスを表現するための標識を指します

商標は、ロゴマークや特徴的なデザインのことです。
「あ、あのお店だ!」と一目で分かるようになります。
ブランドの価値を守る大切な要素なんです。

商標使用権の重要性

商号と同様、会社名や店舗名、商品名の標識をそのまま利用できるのがフランチャイズの特徴です。
本部のロゴやデザインを自分のお店で使えるようになります。

他のお店と差別化できて、集客に役立ちます。
でも、勝手に変更したりするのはNG
ブランドイメージを守るためです。

独占販売権

特定の地域の出店や特定の商材についての販売権を、独占して得ることができる権利のことです。

テリトリー制度って何?

一定の地域内で、そのフランチャイズ店を出せる権利をもらえることです。
例えば、「○○市内では、うちのお店だけ!」みたいな感じです。

フランチャイジーにとってのメリット

同じチェーン店との競争を避けられます。
その地域での顧客を独占できる可能性が高いです。
そのため、安定した経営がしやすくなるんです。

他のビジネスモデルとの違い

これらの特徴を持つのがフランチャイズです。
つまり、有名な名前(商号)と、みんなが知っているマーク(商標)を使って、決められた地域で独占的にお店を経営できるんです。

フランチャイズと他のビジネスモデルの比較を表にしました。

特徴 フランチャイズ ねずみ講 マルチ商法 代理店
合法性 合法 違法 グレーゾーン 合法
主な目的 商品・サービスの販売 会員勧誘 商品販売と会員勧誘 商品・サービスの販売
ブランド使用 あり(1つ) なし 場合による あり(複数可)
初期投資 高い 低い 比較的低い 中程度
本部からの
サポート
充実 なし 限定的 限定的
経営の自由度 低い 高い 中~高
収益の仕組み 売上-ロイヤリティ 新規会員からの収入 販売収益+下部組織の収益 販売手数料
地域制限 あり(テリトリー制) なし なし 場合による
在庫管理 本部がサポート なし 個人負担が多い 自己管理
長期的な
安定性
高い 低い(必ず破綻) 不安定 中程度

フランチャイズが「ねずみ講」や「マルチ商法」とは全然違うってことが分かっていただけましたか。

フランチャイズの特徴をまとめると

・れっきとした合法的なビジネス
・確立されたブランドを使える
・本部からのサポートが充実
・初期投資は高めだけど、長期的な安定性がある
・決められた地域で独占的に営業できる

一方で、経営の自由度は低いです。
本部のルールに従う必要があるからですね。

他のビジネスモデルと比べると、フランチャイズならではの強みと制約がよく分かるかと思います。

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まとめ


フランチャイズについて、いろいろ分かってきましたよね。
最後に、大切なポイントをおさらいしましょう。

フランチャイズは れっきとした合法的なビジネス!

ねずみ講やマルチ商法とは全然違います。
きちんとした商品やサービスを提供する、健全なビジネスモデルなんです。
法律もしっかり守って運営されています。

フランチャイズに参加する時は、ちょっと注意が必要!

契約はよく読もう!
細かい文字まで、しっかりチェックして、分からないところは質問しましょう。

初期費用と運営費用をよく確認すること。
思わぬ出費がないか、しっかり計算しておきましょう。

本部のサポート内容を具体的に聞こう。
どんな支援があるのか、細かく教えてもらいましょう。

他のフランチャイジーの話を聞いてみること。
先輩オーナーの経験談は、とても参考になりますよ。

自分の裁量でできることとできないことを理解すること。
本部のルールをよく確認してくださいね。
自由にできないこともあります。

市場調査をしっかりとすること。
その地域でそのお店が成功する可能性はあるのか、よく考えましょう。

自分の適性を考える。
フランチャイズのルールに従って働けるか、よく考えてみましょう。

フランチャイズは、確かに魅力的なビジネスチャンスです。
でも、ただ有名な名前を使えるから、というだけで飛びつくのは危険
自分にとって本当に合っているのか、よく考えることが大切です。

起業する人にとっては、すごく心強いシステムですが、自由度は低くなるから、そこは考えどころ。
あなたなら、フランチャイズでお店を始めてみたいですか?

フランチャイズのようなサポートはほしいけど、自由に経営したいと考える方には、開業支援サービスを利用することもおすすめです

さて、いかがでしたか?
フランチャイズって、最初は難しそうに見えたけど、よく分かってくると面白いですよね。
この記事を読んで、フランチャイズに対する誤解が少しでも解けたならうれしいです。

もしフランチャイズでビジネスを始めようと思ったら、この記事を思い出してくださいね。きっと、いい判断の助けになるはずです。
フランチャイズの世界、奥深いけど面白い!
これからのビジネスシーンで、ますます重要になっていくかもしれませんね。

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